■1967年戦争下のエジプトでイスラエルのために働いたスパイの死
【本紙】
イスラエルのために働いたエジプト人スパイであるインシラーフ・ムーサーが先日、イスラエルのテルアビブ市で87歳で亡くなった。埋葬はユダヤ法に則って行われた。長きにわたるうつ病との闘いの末でのことだった。
ムーサーの息子であるラーフィー・ブン・ダヴィド氏は、ムーサーの亡くなる2か月前に、ウェブサイト『カイロ24時』への声明の中で、「両親は67年のナクサ(訳注;後退の意。1967年の第三次中東戦争をアラブ諸国の視点から表す語として用いられる)の時期にエジプトに反してイスラエルに協力していた」ことを明らかにした。そして母親の本名はムーサーではなくインシラーフ・アリー・ムルスィーであり、1937年にミニヤー県に生まれたと指摘した。父親はイブラーヒーム・シャーヒーンといい、自身らはアーディル、ナビール、ムハンマドの3兄弟であるという。
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