“イランのSNS(交流サイト)ユーザーによって、特にノウルーズ(イラン暦の新年行事)休み中に、こんな動画が投稿されている。それはイランの行楽地や観光地でアフガン移民の数の増加していることへの不平不満を訴えるものだ。もちろん、そこではイラン国民自身もインフレや物価高、失業といった様々な問題と奮闘していることも訴えられている”
【ハムシャフリー電子版】イランでアフガニスタン移民が危害を加えられているとされる複数の動画がSNSに投稿されてから、しばらく経った。この動画はアフガニスタンの人々がカーブルのイラン大使館を襲撃するという事件も引き起こした。
同様に、イランのSNSユーザーらも、特にノウルーズ休みの間に、イランの行楽地や観光地でアフガン移民の数が増加していることへの苦情をSNS上で訴えている。もちろん、そこではイラン国民自身もインフレや物価高、失業といった様々な問題と奮闘していることも訴えられている。
こうした状況を見ていると、次のような疑問が湧いてくる。このようにイラン国民の懸念を引き起こしている中、実際のところ、どれだけの数のアフガニスタン国民がイランで暮らしているのだろうか?
ISNA(イラン学生通信)は、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の報告を引用し、西暦2021年の初めの時点で、約83万6800人がアフガニスタン国内で土地を追われて避難を余儀なくされており、その60%が子ども、20%が女性だと伝えた。
また、この報道によると、2021年には50万人のアフガニスタン難民が(新たに)イランに入国した。約570万人のアフガニスタン移民がアフガニスタンの近隣諸国でUNHCRの援助対象となっており、そのうち220万人がイランに居住している。