ジャヴァーンルード県裁判官の興味深い判決 被告人に託児所へ粉ミルク提供を義務付け

2022年05月02日付 Jam-e Jam 紙

 ジャヴァーンルード県[訳注:イラン西部ケルマンシャー州に位置する]の裁判官は、ある被告に禁錮2年を宣告する代わりに、福祉局の保護監督下にある託児所へ粉ミルクを購入するよう命じた。

【ジャーメ・ジャム電子版】パルヴィーズ・タヴァッソリーザーデ裁判所長官は、同州裁判所での禁錮刑に代わる刑罰に言及し、「釈放や禁錮代替刑による受刑者数の削減は、イラン最高指導者および司法府長官の命令である」と述べた。

 同長官は加えて、次のように述べた。「昨年から今年にかけて州内の裁判官らと行った様々な会議の中で、この命令はケルマンシャー州司法当局の優先事項となった」

 同氏は、昨年州内で出された禁錮代替判決が約1万件であったと説明した。

 同氏は、今年ファルヴァルディーン月[西暦2022年3月21日~4月20日]の代替判決数が546件であったことに触れ、「ジャヴァーンルード県の裁判官によって出された今回の判決は、2年の禁錮刑の代わりとして、当該者は福祉局の監督下にある託児所に粉ミルクを提供するという義務を負うものであった」と述べた。

 また、同氏は次のように述べた。「私たちは、犯罪歴のない者や罪を犯したとしてもその程度が軽微である者の中には、刑務所へ収監される必要のない者もいると確信している。我々はこの点に関して、一連の会議の中で何度も強調し、言及してきた。」


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翻訳者:HR
記事ID:53515