レバノン:国家治安機関がシリア人勾留者を拷問し殺害

2022年09月02日付 al-Quds al-Arabi 紙

■《残忍な殴打と鞭打ち》… レバノンの治安機関がシリア人を拷問して殺害

【ロンドン:本紙】

レバノンの国家治安機関の手によってシリア市民が拷問される写真が、ネット上に衝撃を与えた。

アフバール紙は「国家治安機関の幹部と複数のメンバーがシリア人勾留者を捜査中に拷問し殴り殺した」と明らかにした。

さらに、同紙は次のように付け加えた。「関係者はこの犯罪を隠ぺいしようと、ある時は、勾留者のバッシャール・アブドゥッサウードがカプタゴン錠剤を服用した後に心臓発作で死亡したと主張し、またある時は薬物の過剰摂取が原因の場合だと主張した。しかし、検死により、この勾留者が残酷な拷問を受けたことにより心臓発作を起こし、死に至ったことが明らかになった。」

また、「写真の遺体には残忍な殴打と鞭打ちの跡があり、傷や痣のない箇所が残されていなかった。この犯罪の後、関係者はそれを隠ぺいしようと試み、シリアで殺人に関与したISの複数のメンバーを国家治安機関が今週ビントゥ・ジュバイル地区で逮捕したことによって成し遂げた安全面の成果に関する情報を漏らした。」と報じた。

記者のサーイル・ガンドゥール氏はこの写真に関して次のようにコメントを書いている。「国家治安機関の拷問によって死亡した青年の写真が広まったことは、私たちにこの機関を解体する必要性を想起させる。この機関は恐ろしいことをする以外役に立たず、何の価値もない。」

(後略)


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翻訳者:新階望乃
記事ID:54028