イラン:ファーエザ・ハーシェミー氏の拘束の継続が決定

2022年10月12日付 al-Quds al-Arabi 紙
■イラン当局はハーシェミー・ラフサンジャーニー元大統領の娘の拘束を継続することを決定

【テヘラン:本紙】

イラン当局は、イラン反体制抗議を支持したことを理由に、アリー・アクバル・ハーシェミー・ラフサンジャーニー元大統領の娘であるファーエザ・ハーシェミー氏の拘束を継続することを決定した。

司法当局のムスウード・スィーターイシー報道官は「彼女は体制に反対するプロパガンダと治安妨害を呼びかけた容疑で逮捕された。裁判の期日まで拘束されるだろう」と述べた。

ファーエザ・ハーシェミー氏は、マフサ・アミニ氏の殺害によって引き起こされた抗議への参加を女性たちに奨励したことが原因で、9月末に逮捕された。マフサ・アミニ氏は、イスラームの服装規定に従わなかったことが原因で拘束された若い女性であり、この規定に背くことはイランでは現在刑事犯罪に分類されている。

元国会議員で、女性スポーツの権威であるハーシェミー氏(59歳)は何年もイスラーム政権に反対してきた者の一人で、彼女はブラックリストに登録されており、既に何度か逮捕されている。

ハーシェミー氏は女性活動家として、自身はヒジャーブを身に着けているにもかかわらず、常に強制的なヒジャーブ着用に反対してきた。また彼女は1999年にその女性支持の見解が理由で閉鎖された「サーン(女性)」という新聞の編集長の地位を務めていた。

イランの風紀警察はイランのクルド少数派であるマフサ・アミニ氏(22歳)を厳格なイスラムの服装規定に違反したことを理由に逮捕した。彼女は9月16日に原因不明で亡くなった。

当局はアミニ氏が警察による残忍な扱いの犠牲者であったという非難を断固として否定している。


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翻訳者:玉川公子
記事ID:54229