リビア:民兵指導者の暗殺とそれに伴う懸念
2023年01月11日付 al-Quds al-Arabi 紙
■リビア:民兵指導者の暗殺…在アフリカ・アメリカ軍司令部が懸念を表明
【トリポリ:本紙】
ある民間の軍事筋は本紙への声明で、昨日金曜日にリビア西部のアル=ザーウィヤ市で重火器と中火器による武力衝突が発生したことを否定した。また、特定の人物を攻撃する目的でアル=アジャイラート市で軍事行動のみが発生したが、激しい武力衝突には至らなかったと説明した。その情報筋は、多くの犯罪を犯したとして告発され、検事総長に指名手配されているアブドゥッラー・シャリーフとして知られる武装グループの指導者の排除と暗殺を確認したが、激しい衝突が近いうちに起こると予想していた。その予想は、シャリーフの殺害後、バールクール民兵と呼ばれる武装集団が発した「家屋を破壊し、メンバーを動員して衝突を再開する」という脅迫に帰因していた。
また、その情報筋は、火曜日にリビアの首都トリポリの西にあるアル=アジャイラート市で武装グループ間で暴力的な衝突が発生し、赤新月社(IFRC)が住民に予防措置を取り外出しないよう促した、と付け加えた。
同じ文脈上で、アフリカにおける米軍の司令部である AFRICOM は、最近アル=ザーウィヤ市で起こったような武力衝突の継続的な報告と暴力と衝突の継続について懸念を表明した。そして、金曜日の声明で、すべての武装集団に暴力を控えるよう、また政治指導者は暴力によって権力を掌握または保持することはリビア国民に害を及ぼすだけであることを理解するよう促した。年頭以来、アル=アジャイラート市は治安状況の悪化に伴って、バールクール民兵とマシュリキー民兵をはじめとする多数の武装集団間の断続的な衝突を目の当たりにしている。
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翻訳者:石井風帆
記事ID:54801