ハタイ、弁護士たち証拠隠滅を阻止
2023年02月11日付 Cumhuriyet 紙
べディア・ビュユクゲビズ弁護士は、ソーシャルメディアを通じてハタイ県に所在する建造物監督・建材支部に取り壊しの決定が出たと述べ、同支部には地盤の圧縮強度に関わる直筆のサインが入った公的書類があると述べた。ビュユクゲビズ弁護士は、この作業が証拠隠滅に繋がる可能性があると強調した。さらにハタイ県知事のラフミー・ドアン知事が「よし」と記した直筆のサインが入った控えを共有し、同僚たちと取り壊し作業を止めたと発表した。関係省庁はこの件に関し「事実無根」と発表した。
べディア・ビュユクゲビズ弁護士は、インスタグラムを通じて共有を行い、ハタイ県に所在する建造物監督・建材支部に取り壊しの決定が出たと述べた。同弁護士は、最後にハタイ県知事のラフミー・ドアン知事が「よし」と記した直筆のサインが入った控えを共有し、同僚たちと取り壊し作業を止めたと発表した。
共有は次のよう。
■実験結果がある
「ここは国家機関であり、この中にはハタイ、イスケンデルン、その周辺の学校、事業所、住宅の建造物実験結果が納められている。
地階のコラム圧縮強度の基準や法律に沿っているか。これらの書類がある。この建物に関する取り壊し決定がとられた。ここには2台のショベルカーがおり、辺りには進入を阻む数多の瓦礫がある。取り壊しを開始し、徐々にこの建物に近づくはずである。
■圧縮強度が25必要だったが、許可が出た
少し前に支部長のムラト・アルカヤ氏がやって来た。「ここは取り壊される、知事が許可を出し、取り壊し決定もある」と述べた。なぜなのか。ここは一階建ての建物だ。災害緊急事態対策庁(AFAD)の職員は今ここにいて、中には医師もいて診療所になっている、なぜ。取り壊し決定があるらしいが、ここには何十もの書類のファイルがある。その全てにテスト結果が記されている。コラム圧縮強度が25MPa必要だったところ、7なのに許可を与えている。サンプルを取っている。今、この建物は取り壊されると言っている。」
情報共有後に最新情報を伝えたビュユクゲビズ弁護士は、次のようにも語った。
「最新状況はこうだ。弁護士のプナル・ドゥルスンが知らせてきた、ギョズデ・イビシュ弁護士がトルコ弁護士会のエリンチ代表に連絡を取ってくれた。彼らは今、関連省庁と話し合っている。ハタイ県弁護士会会長は共和国主席検察局に決定に関して圧力をかけている。私たちは現場の作業を止めさせた、これらのこと全てが証拠隠滅に繋がるからだ。直に直筆のサイン入り公文書が宙を舞う。」
■知事は「よし」とした
ビュユクゲビズ弁護士は、2023年2月10日に建造物監督・建材支部が直属する環境・都市・気候変動県支部、警察施設、県軍警察司令部諸施設の県支部長補であるアブドッラー・チルオウルラルの請求にハタイ県のラフミー・ドアン知事が「よし」とした直筆署名入りの公文書を共有した。
(後略)
(注)ドゥワル(Duvar)紙がyoutubeチャンネルにアップしているビュユクゲビズ弁護士のインタビューによると、同弁護士はイスタンブル所属の弁護士で地震のボランティアでハタイを訪れたという。イスタンブルから彼女に上記支部で問題が起こっているので確認してほしいという依頼がきたという。
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翻訳者:トルコ語メディア翻訳班S
記事ID:55004