バルトゥン・アマスラで地獄を経験した鉱山労働者、地震被災者救援中
2023年02月15日付 Cumhuriyet 紙
鉱山労働者は、組織的・規律の取れた活動を行い人々に希望を与えた。地震被災地域を訪れた鉱山労働者は、彼らの活動を本紙に語った。
トルコを悲しみに沈めた地震から10日が過ぎた。3万1千人以上が命を失った地震の傷を癒そうと努められている。10の都市に破壊的な影響を及ぼした地震の救援活動は今も続いている。2022年10月14日に42名の鉱山労働者が命を失ったバルトゥン・アマスラの悲劇が発生した鉱山で働く労働者たちは、凡そ千キロ離れた場所から被災者を救うために救援活動に加わった。本紙は、彼らに活動について尋ねた。
■24時間働く
20年間この仕事を続けるジェンギズ・ユルマズさんは、バルトゥン・アマスラのトルコ石炭協会に属する鉱山から訪れて救援活動に加わったという。「軍用のサーマルカメラのおかげで瓦礫の中で生きている人々の体温を検知できる。決まった時間はない、必要なら24時間働く」と述べた。「まだ希望を持っている。仲間と共に作業を続けている。地震発生から何日も過ぎているが、まだ瓦礫の中から生きて救う人々がいる。」
エルデム・デミルさんは、軍用機で来たといい、「鉱山から生きて人を救うと、新生児ような[気分]になる」と述べた。
■自分達の子供のように
15年鉱山労働者として働くハイルッラー・バクルタシュさんは、救援作業について話した。「瓦礫の中にチームの全員は入らない。4人が入り、残り4人は外で待機する。建物が崩れても、外にいる仲間が自分達を助けることができる。外にいるメンバーは、同時に中で作業する仲間の要請により材料を確保し、建物の中から声が聞こえるか監視している。瓦礫の中から生きて人を助け出した時の気分は説明できない。特に子供たちならとても感動する。自分の子供が目の前に現れるかのようにだ。」
■命を救い出すために
チョルム出身の鉱山労働者であるエクレム・レディフさんは、カフラマンマラシュ県エルビスタン郡で捜索・救援活動を行なっている際に、3人の遺体が引き出された建物の瓦礫の中から22枚の半金貨[一枚は約3.6g]、一対の金のイヤリング、一つの金のネックレス、携帯電話を見つけた。レディフさんは、装飾品を警察に届け調書を取られ、「私たちはここに鉱物を取り出しにではなく、命を救い出すために来た」と語った。
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翻訳者:トルコ語メディア翻訳班S
記事ID:55034