アミールアブドッラーヒヤーン外相が米ラジオ局とのインタビューで語る(1)

2023年02月10日付 Hamshahri 紙

〜アミールアブドッラ-ヒヤーン外相「本邦の暴徒により警察官90名が殉職;ジャーナリストは逮捕されなかった/JCPOA復活の窓はいつまでも開いているわけではない;我々はプランBに入る必要がある」〜

 イラン外相はあるアメリカの放送局との詳細に及ぶインタビューで、核合意復活のプロセスやイランの最近の情勢不安、二重国籍の囚人の釈放に関する質問に答えた。

【ハムシャフリー電子版】イランのホセイン・アミールアブドッラ-ヒヤーン外相は米ラジオ局NPRとのインタビューで、「なぜ偉大なる革命指導者アーヤトッラー・ハーメネイー師は反政府抗議活動に参加した数万人の拘禁者に対する恩赦を命じたのでしょうか。」という質問に対し次のように答えた。「まず、数万人が逮捕されたと報じられていますが、これは正確な情報ではないと思います。私ははっきりと言います。まず、暴動中に学内で逮捕された大学生はいません。大通りで暴動に携わった人々が逮捕されました。とはいえ数百名の人々が感情的になったり、周囲の雰囲気に影響されて行動したりしました。こうした拘禁者たちがイスラーム革命勝利の祝祭に際して最高指導者による恩赦を受けたのです。最高指導者は常に「同情」ということに特段の注意を払っています。それゆえに、殺人や重大な罪を犯した者を除き、師はこうした人々を釈放するよう命じたのです。」

 アミールアブドッラ-ヒヤーン外相は続いてNPRの記者の「数万人が恩赦を受けたというのは、私が述べた数ではなくイランの国営メディアが発表した数です。数千人の拘禁者というのも人権団体や国連によって示された数です。他に存在する統計としては、9月以降100名が殺され、4名が処刑されたというものもあります。」という発言に対し、次のように答えた。「私の考えでは、統計の数が誇張されているのです。人権機関さえも誇張しています。同様に死者数についても、公表されている統計の数値は誇張されています。この暴動ではある重要な措置が取られました。緊張が高まっていたにも関わらず、警察には武器の携行が許可されなかったのです。ところが、イスラエルとアメリカの武器が情勢の不安定ないくつかの隣国の国境からイランに持ち込まれました。それらが人々の間に騒動を引き起こし、[その騒動で]この武器が使用されたのです。」

 同氏は、国連や人権団体が発表している数は「死者が数百名」いることを示していること、また多くの人々が死者数を警察に提供することを恐れているためその数は実際の数より少ないとすら言われていることについて説明を求められたことに対し、次のように答えた。「私は問題の詳細を知っている当局側の者として公式にあなたと話しています。約90名の警察官が暴徒によって殺されました。4000人以上の警察官が負傷しました。また数名の人たちが、火器や冷兵器で武装した暴徒によって殺されました。しかしその天文学的で誇張されている数は完全に偽りです。当時、例えば交通事故など自然発生的な事故で死亡した人がいたとしても、その人の写真がネット上やメディアに公開され、この人はデモの際にイラン警察に殺されたのだと言われたのです。そのような事案が数十件も立て続けに起こっています。」

 イラン外相は「事故で死亡した人々もですか?」という質問に対し、次のように答えた。「ええ、別の事故で亡くなった多くの人々が、メディアやネット上では警察との衝突での死亡者とされました。」

−(2)に続く−


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翻訳者:OK
記事ID:55095