アミールアブドッラーヒヤーン外相が米ラジオ局とのインタビューで語る(2)

2023年02月10日付 Hamshahri 紙

アミールアブドッラ-ヒヤーン外相「本邦の暴徒により警察官90名が殉職;ジャーナリストは逮捕されなかった/JCPOA復活の窓はいつまでも開いているわけではない;我々はプランBに入る必要がある」

(続き)
 アミールアブドッラ-ヒヤーン外相は、「我々は発砲を受けた人々の写真を見ています」というNPR記者の発言に対し次のように答えた。「ええ、我々もそうした人々の写真を見ています。しかし問題は発砲したのが誰なのか、警察官なのか暴徒なのかということです。我々は近いうちに外務省で展示会を開き、この展示会を間近で見られるように外国の大使や外交官を招待するつもりです。どんなものがこの展示会で展示される予定かご存知ですか?外国から流入し、暴徒の手に渡った武器です。例えば、それらの武器の一つはスーツの包みの中に隠されて隣国の国境の一つからイランに流入しました。このシックなスーツの包みを開けると、その中には自動小銃が入っているのです。この武器については数十のモデルが流入しています。」

 同氏は、「私とあなたの間で数が異なるもう一つの理由は、こうした事実を自由に報じることがジャーナリストに許可されていないことです。ジャーナリスト保護委員会の報告によれば、1月から現在までイランでは93名のジャーナリストが逮捕されています。日曜にもエルナーズ・モハンマディー氏[女性ジャーナリスト]が逮捕されました。ジャーナリストが適切に自分の仕事を行うのをイランが許可しないのはなぜですか。」という問いに対し、次のように表明した。「我々はジャーナリストの逮捕を確認していません。彼ら(暴徒)は逮捕された人に簡単に肩書を与え、人権擁護者やジャーナリストなどと呼んでいるのです。」

 アミールアブドッラ-ヒヤーン外相は続けて次のように述べた。「暴動の中でジャーナリストは一人も逮捕されていません。ちょうど2週間前、イランであることが起きました。借金を負っていた詐欺師がイランから逃亡しようとしたのです。彼はネット上に自身の動画を公開し、『私は抗議者の一人で拷問を受けた』と言って世間を煽り、騒ぎ立てました。ところが[実際は]彼は詐欺師で、民事事件で多数の人から訴えられていたのです。警察は彼を逮捕し、彼が嘘をついていることが明らかになりました。西側では計画的かつ意図的に、暴動についての企図がなされています。あなたに質問させてください。西側メディアは、マフサー・アミーニーさんについては多くの働きかけを行いましたが、シーリーン・アブーアークレさん[パレスチナ系アメリカ人で、アルジャズィーラの記者]については働きかけましたか。シーリーン・アブーアークレさんはイスラエル警察によって殺害されたのです。」

 イラン外相は続けて、この米放送局の記者の「我々はジャーナリストが逮捕されていることや現在その一部が保釈されていることを把握、確認しています。ところで米国など他国が関与しているとのあなたの主張についてですが、私たちはここ[イラン]にいる間に多くの人々にインタビューし、『なぜあなたは政府に憤っているのですか』と尋ねました。彼らが口にした理由は、抑圧、不平等、経済政策の誤り、といった言葉でした。例えば、20代の男性に『この問題の責任は誰にあると考えますか』と尋ねたところ、その方は『体制』と答えました。つまり米国ではなくあなたの政府だと言うのです。」という発言に対し、次のように答えた。「私はジャーナリストについてあなたに説明していたところです。シーリーン・アブーアークレさんはジャーナリストでした。週に、月に何十回とアルジャズィーラ衛星放送で皆が彼女を目にしたものでした。第一に、彼女は女性でした。第二に、彼女はジャーナリストでした。第三に、彼女はキリスト教徒でした。彼女は白昼堂々とイスラエルの体制に射殺されたのです。西側では誰も彼女を擁護しませんでした!誰もイスラエルを非難しなかったのですよ!?」

 アミールアブドッラ-ヒヤーン外相はNPRの記者の「もちろん、彼女が殺されたことを多くの人が非難しました。よろしいでしょうか、イランのことに集中させてください。問題の責任が体制にあると見なしているこの20代の男性に、あなたは何と答えるのですか。」という問いかけに対し、次のように答えた。「まず『体制』というのは正しい言葉ではありません。我々はイランで合法的かつ民衆的な政府を有しています。したがって、あなたには単語を正しく使って頂きたいのです。『体制』と言う単語には否定的な含意があります。」

 外務大臣は続けて述べた。「イランでは、人々はそのようには話しません。確かに、問題はあります。世界の他の多くの場所にも[問題が]あるのと同じです。私は9月にニューヨークにいました。ある晩、ニューヨーク周辺やそのメトロの駅の辺りを深夜12時以降に見る機会がありました。何人かの人々と話しました。私が米国市民から得た回答は、あなたがここ[イラン]で得たものよりも辛辣で酷いものでした。ですから、あなたがどの層の人たちに話を聞くのかによって統計的なものは変わるのです。これはイランの民主主義の重要な部分です。人々は気楽に話したり意見を述べたりします。そのため、あなたは『私はイランに行ってインタビューを行ったが、何とも自由な雰囲気で人々は自由に話をしていた』と言えるはずです。現在、その人は経済状況などに対し批判しています。ご承知の通り、米国の制裁のため我が国のがん患者には薬がありません。米国の制裁政策は、一般国民を標的としています。米国の政治家も、不満を高めるために同政策を行っているとはっきり述べています。」

−(3)に続く−


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翻訳者:OK
記事ID:55123