アミールアブドッラーヒヤーン外相が米ラジオ局とのインタビューで語る(5)
2023年02月10日付 Hamshahri 紙
アミールアブドッラ-ヒヤーン外相「本邦の暴徒により警察官90名が殉職;ジャーナリストは逮捕されなかった/JCPOA復活の窓はいつまでも開いているわけではない;我々はプランBに入る必要がある」
(続き)
同氏は記者の「イランは、イランで収監されていた米国民バーゲル・ナマーズィー氏を釈放しました。息子のスィヤーマク氏は依然収監されています。イランに収監されている彼や他の米国市民が釈放される希望はありますか。」という発言について、次のように表明した。「ええ、我々は本件に関して数か月も前から(3月以降)、米国側と合意しています。囚人の交換は人道的な問題です。米国側は3月にも、自国の代表を英国からイランに派遣してきました。過去2か月以内にも、米国代表が再度イランに来ました。」
アミールアブドッラ-ヒヤーン外相は、次のように続けた。「合意は机上にあります。米国によって行われるべきなのは一連の技術的措置のみです。米国側はこの問題についても混乱していると思います。彼らはのらりくらりと即答を避け、問題を今週から来週に先延ばしにしています。しかし我々は完全に準備ができています。第三者を通じて我々と米国側の間に存在する議事録の枠組みの中で[囚人交換を進める準備ができています]。我々は代表者を引き合わせることで米国側と合意しました。米国側は一人の英国高官を自国代表として我が国に引き合わせました。この代表者は数週間前にイランに入国し、我々は3月の合意を更新しました。我々は交換する準備ができていますが、一方で米国側は一連の技術的措置を行う必要があります。我々は米国側の技術的措置の結果を待っているのです。
イラン外相は続けて次のように述べた。「もし米国側が現実的になって我々の権利を尊重すれば合意は可能であり、全ての当事国がJCPOAに復帰する機会はまだ残されていると私は考えています。もちろん、もし米国側が間違った分析のもとで動こうとするならば、その機会は今後も一切存在しないでしょう。2015年以降今日まで、イラン側はJCPOAの恩恵を受けていないことを忘れないでください。つまり、この[交渉の]窓はいつまでも開いたままではないのです。もし必要があれば、我々はプランBに入るつもりです。我々は交渉に当たり多くの選択肢を持っていますが、我々に与えられている手段や我々に向けられるメッセージ[に対する返答]において、我々は論理的な枠組みの中で合意の最終段階に入る準備ができていると述べています。」
外相は記者の「そのプランBとは何ですか?」という発言に対し、次のように答えた。「プランBに入ったときにあなたに説明します。説明すべきものというより、実行されるべきものなのです。我々はJCPOAというかごの中に全ての卵を置いてはいません。JCPOA[再建]の機会はまだありますが、我々はプランBも計画しています。我々はIAEAとは良い関係を築いており、近い将来にはラファエル・グロッシ事務局長がイランを訪問すると考えています。我々は技術的枠組みにおいて同機関との協力を継続していくつもりです。あなたはインタビューの多くの時間を、それほど焦点を当てる必要のないトピックに充ててきました。とりわけ、現在はあの暴動や危機が落ち着いたというのに。拘禁者は恩赦を受け、国民は現在通常の生活を送っています。さて、私はあなたに一つ聞きたいことがあります。もし実際に他国でこのようなことが起こっていたら、米国や一部の欧州の当局者たちはここまで介入したのでしょうか?」
アミールアブドッラ-ヒヤーン外相はまた、NPR記者の「幸いにも私は米国政府の代表者ではありません」という発言に対し、次のように答えた。「私は、真実を究明する一記者としてのあなたと話しているのです。あなたは暴動が起きていた間のホワイトハウスの立場を改めて調べ、どれほど介入していたか確認すべきです!」
外相は次のように加えた。「ホワイトハウスの高官は、暴動に対し介入的な発言や行動を数多く行いました。こうした行動は不当かつ差し出がましいものでした。」
同氏は記者の「あなたの指摘は『我々はイランの抗議活動を支持する』というバイデン氏の発言に対するものですか」と言う発言に対し、次のように答えた。「米国の治安機関が行った行動と政治当局者の発言に対するものです。もちろん米国側は何も起きていないことに非常に早く気づきました。この点では、米国は欧州の2、3の国より早く真実に気づいたわけです。イランでの滞在をお楽しみください。イランの通りに監視カメラはほとんどありません。あなたがどこでインタビューを行ったのか私には分かりません!?イラン国民はとても自由で快適に暮らしているのです。」
−(了)−
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翻訳者:OK
記事ID:55162