■国連事務総長、より公正な世界の確立にむけてラマダーン月の価値観にインスピレーションを得るよう呼びかけ
【np:本紙】
今月、国連総会は「イスラム恐怖症(イスラモフォビア)と闘う国際デー」の制定1周年を記念するハイレベルイベントを開催した。グテーレス氏はイベントのスピーチのなかで、イスラーム恐怖症を「毒」であると表現した。さらに同氏は、世界で約20億人にのぼるイスラーム教徒が、「そのあらゆる多様性において人類を具現化する存在」であるとし、彼らは世界の隅々にルーツを持つものの、その信仰のみを理由にしばしば差別や偏見に直面していると指摘した。
グテーレス氏は「1,400年以上も前にイスラームがもたらした平和や共感、相互慈悲思いやりのメッセージは、世界中の人々にインスピレーションを与えている」と述べ、また「イスラーム」という単語自体が「平和」という単語と同じルーツから派生していると言及した。そして同氏は、自身が難民高等弁務官を務めていた時代に、多くの国々が国境を封鎖していたなかで、故郷を去ることを余儀なくされた人々に対して門戸を開いたイスラーム諸国の寛大さを目の当たりにしたと述べた。
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