「エルドアンの立候補に法的問題なし」シェントプ国会議長

2023年03月28日付 Cumhuriyet 紙

公正発展党所属のレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領による大統領選への再立候補の可否をめぐる問題に、トルコ大国民議会議長のムスタファ・シェントプ氏が返答した。シェントプ議長は、「エルドアンの立候補を巡る議論は政治的なものである、適法性に関する議論ではない。エルドアン大統領は2018年から、2回の立候補の権利がある。」と述べた。

公正発展党のエルドアン大統領が5月14日の選挙で再出馬することを巡る議論が続いている。トルコ大国民議会のシェントプ議長は、エルドアンによる3度目の出馬か否かに関する問題に関して話した。

シェントプ議長は「トルコでは、2018年から、一度選挙がおこなわれている。エルドアン大統領は一度出馬し、一度選出されている。5月14日の選挙は2018年4月30日から、2度目の選挙である。2度目の出馬ということである。大統領閣下の立候補のために例外を設ける必要はない。法的観点から全く問題はない。これは2度目の出馬であるからである。」と述べた。

シェントプ議長の発言は以下のようなものである。

「この件に関しては以前もコメントした。憲法改正とその根拠を示す第101条を検討し、この件に関して委員会報告を用意した当時の委員長として話している。2017年にこうした状況を見通して委員会報告にも記載した。その中で、法律はその施行以後の事案に適用されると述べられている。それ以前に大統領に選出された人物にも再び2回の被選挙権が与えられるとの規定を定めた。この件に関する、2つの論文も作成した、法律家として。世論の中のあらゆる議論に目を通し、法的議論として論文を執筆した。この件をたった一言で、それを繰り返しながら証明しようと働きかける者たちがいる。今日、ある弁護士が、国会議長はこの件に関して発言できないと述べた。

国会議長は中立を守るべきだと主張した。憲法94条では国会議長の職権が定められている。法関連の発言に対しての制限は記載されていない。この件に関して発表を行っている憲法学者たちがいる。

■この議論は政治的なもの

この議論は政治的議論として進められている。憲法101条によると、ある人物が最大2回大統領として選出されうるという条項は、2018年4月30日に施行されている。法律の基本はこうだ。ある法律の規定が施行に移されたあと適応となる。2018年から、トルコでは1度選挙が実施された、大統領は一度出馬し、選出された。5月14日の選挙は2018年4月30日から、2度目の選挙である。つまり今回は2度目の立候補ということだ。大統領閣下の立候補のために例外を設ける必要はない。法的観点から全く問題はない。これは2度目の立候補であるからである。」


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翻訳者:村田七海
記事ID:55312