ルネサンス・レジデンスで死亡の家族、不明者墓地で発見
2023年03月31日付 Hurriyet 紙
ハタイ県アンタキヤ郡の地震にルネサンス・レジデンス・アパートで遭遇した4人家族のうち、ダリア・シャヤフさん(37)とその子供ハヤさん(12)、アフメト・マルヴァンちゃん(6)の遺体が、地震から52日後に不明者墓地で発見された。父親のムハンメド・シャヤフさん(44)については、未だに情報が得られていない。ハヤさんは、通っていた私立学校で受けたトルコ全国規模の試験において、500点満点を取って1位となっていたことが分かった。
カフラマンマラシュを震源とするマグニチュード7.7および7.6の地震が襲ったハタイでは、アンタキヤ郡のイノニュ・ブルバル大通りエキンジ地区にあるルネサンス・レジデンスも倒壊した。非常に多くの人々が命を落とした同アパートでは、多くの人が行方不明になっている。
地震から日が経っているにもかかわらず、非常に多くの人の情報が得られていない。シリア人のムハンメド・シャヤフさん、妻のダリア・シャヤフさんとその子供ハヤ・シャヤフさん、アフメト・マルヴァン・シャヤフちゃんも、この場所にある住宅で被災した。ルネサンス・レジデンスA2ブロックに住むダリア・シャヤフさんとその子供ハヤさん、アフメト・マルヴァンちゃんの遺体は不明者墓地で発見された。
何日もの間一家を探す親族らは、昨日悲報を受けた。提供されたDNAサンプルによりダリア・シャヤフさんと子供たちの遺体が不明者墓地にあると特定された。遺体が見つかった6年生のハヤ・シャヤフさんは、去る9月、通っていた私立学校で受けたトルコ全国規模の試験で500点満点を取り1位となったことがわかった。母親と子供たちの遺体は52日後に見つかったが、父親のムハンメド・シャヤフさんの情報は未だにつかめていない。
◇「とても酷い状況だ」
ムハンメド・シャヤフさんの弟イブラヒム・シャヤフさんは、身に起きたことを説明し、「兄一家は、2017年にあのアパートを借りて引っ越した。その少し後にそこを購入した。私たちはとても酷い状況にある。地震はアッラーの行いで、異常なものだった。
建物はとんでもない倒れ方をした。その後、3日間燃え続けた。親戚を見つけようとしたが、この期間、誰からも無事の知らせを聞くことはできなかった。義理の姉と甥たちを先日不明者墓地で見つけた。だが、兄の情報はつかめていない」と話した。
シャヤフさんは、兄を見つけたら墓をメルスィンに移すと明かし、こう語った。「なぜなら、母と父をはじめとして家族の誰も、たとえ墓参りをするためであっても、二度とハタイには来たくないからだ。ここへ来るたび、再び記憶がよみがえってしまうだろう。わたしたちは彼らに会いにここをよく訪れていた。」
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翻訳者:関口ひなた
記事ID:55327