イスタンブル・カラキョイで廃墟の5階建てビル崩壊

2023年04月06日付 Milliyet 紙

イスタンブル、ベイオール地区で改装中に部分的に崩壊していた5階建ての遺棄されていた建物が完全に倒壊した。

イスタンブル、ベイオール地区で朝方に一部が崩壊していた5階建ての古いビルの正面部分は、14時50分に爆音とともに倒壊した。その瞬間が刻々とカメラに映し出された。

カラキョイ、ケメラルトゥ通りにある5階建ての古い廃墟の建物で午前6時半ごろに部分的な崩壊が起こった。その後、その場に消防、警察、トルコ内務省災害緊急事態対策局チームが派遣された。イスタンブル広域市職員は部分的に崩壊したビルで調査を行った。調査後、ビルの倒壊リスクに備えてビルの周りに喚起を促すテープが張られた。ベシクタシュ方面は通行止めとなった。

トラムヴァイは両方面で停止した。ビルの正面部分は14時50分に爆音とともに倒壊した。倒壊とともに通り一帯を砂埃が覆った。その際に反対側の歩道を歩いていた学生たちはギリギリのところで被害を免れた。幸い、この事故で死傷者は発生しなかった。

■「まさに高校の下校時刻だった」

通り沿いの職場で警備員として働いているメフメト・ドアンさんは、倒壊の瞬間はパニックに陥ったと説明し、「まさに高校の下校時刻だった。ここを通った学生は少しパニックになっていた。砂埃が舞っていた。幸い、命が失われることはなかった。倒壊の瞬間、私たちもすぐに建物内に避難した。それから再び外へ出た。私たちが外へ出たとき、車は道路を通行していて、とにかく何もなかった。」と話した。従業員は「私は倒壊の瞬間、ここにいた。学生たちが逃げるのを見た。ビルは一瞬で倒壊した。いたるところに砂埃が舞っていた。通過する車両はほこりをかぶっていたが、他に何もなかった。死傷者はいなかった。午前中にはすでに予防策が講じられていた。倒壊の瞬間、私も少し興奮した。」と話した。

■ビル倒壊の瞬間はカメラに

5階建ての廃墟の崩壊の瞬間はカメラに映し出された。映像は倒壊とともに逃げる学生をとらえている。通りの反対車線を走行する車両は砂埃をかぶっていた。

■「3500の廃墟の運命は同じかもしれない」

イスタンブル広域市事務局長補のマヒル・ポラト氏は、廃墟の倒壊について区自治体に繰り返し警告していると述べ、「イスタンブル広域市として、私たちは長い間廃墟であると知られている建造物がある地区自治体と不動産所有者に繰り返し警告してきた。悲劇が起こりうることを、ここで廃墟の破壊が起こるだろうと声を大にして伝えた廃墟の倒壊を目にすることになった。警備委員会には、ここ最近では一月前に憂慮を伝え、緊急に対策をとるよう通達を行った。私たちは朝早くからやって来てイスタンブル広域市の扱う遺産としてここで予防策を講じた。私たちは、数時間前にイスタンブル広域市の各部署とともに倒壊の予測を広く共有し、道路を閉鎖することで対策を講じた。警備委員会は今日予防策を講じず、会議を開かず、おそらく人命の損失につながるような悲劇に鈍感であった。私たちの唯一の慰めは、あらゆる種類の措置のおかげで、少なくとも人命を失うことなく被害を免れたことだ。私たちの調査では、イスタンブルには3500の廃墟がある。3500棟の建物の運命は今回の廃墟と同じかもしれない。そして、それ故にイスタンブル広域市として、不動産所有者と関連する保護委員会に、これに対する緊急の措置を講じるよう書類を書いている。イスタンブルは大きな災害に直面している。地震がなくても、すべてのイスタンブルの人々はここの古い建造物がどのように倒れるのかをまざまざと見せられた。いまだ崩壊の危機に瀕している建物が残されている。構造材がかなり脆弱であり、この場所がイスタンブルで最もにぎやかな通りであることを考えると、緊急に決定を下さなければならない。」と話した。


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翻訳者:上野明莉
記事ID:55363