アレヴィもスンニーも一つ屋根の下

2023年04月21日付 Milliyet 紙

公正発展党(AKP)会派副代表で、チャナッカレ選出国会議員のビュレント・トゥラン氏は、共和人民党(CHP)党首で大統領候補のケマル・クルチダルオール氏がソーシャルメディア・アカウントに投稿した動画を批判し、「74歳の党首が初めて『私はアレヴィー派だ』と言っている。もはや目を覚ますがいい。私たちはそうやって人々を区別したりはしない。アレヴィ派ーもスンニーも一つ屋根の下だ、兄弟だ。肩を並べて歩んでいると考えている。」と述べた。

公正発展党のチャナッカレ中央郡本部によれば、チャナッカレ・コルドン教員会館で断食明けの宗教祭日イベントが催された。このイベントには、公正発展党の国会会派副代表でチャナッカレ選出国会議員のビュレント・トゥラン氏と、公正発展党チャナッカレ選出国会議員のジュリデ・イスケンデルオール氏、公正発展党のナイム・マカス県党本部長、国会議員候補、多くの党員が参加した。イベントで話したトゥラン氏は共和人民党党首で大統領候補のケマル・クルチダルオール氏がソーシャルメディア・アカウントで共有した動画を批判し、「私たちが天然ガス、TOGG(トルコ国産車メーカー)、IMECE衛星、アルタイ戦車について話すなか、昨日、クルチダルオール氏はある動画を投稿した。「私はアレヴィー派だ」と話した。それで彼のパートナーはそのままか?ダヴトオール氏もすぐに『私はスンニーだ』というビデオを投稿した。私たちにとってアレヴィー派であるかスンニーであるかは関係ない。あなたがクルド民主統一党(PYD)やクルディスタン労働者党(PKK)の希望となっているため、私たちは腹を立てているのだと述べた。

■「トルコはこれらを克服した」

トゥラン氏は以下のように言葉を続けた。

「トルコはこれらを克服した。エルドアン大統領の前はトルコで『アレヴィー派だ』、『クルド人だ』と公言するのは大きな問題だった、それは受け入れる。クルチダルオール氏は74歳にして初めて『私はアレヴィー派だ』と言えた。このことをエルドアン時代のトルコで学んだ。選挙まで残り20日、政治的な計算で『私はアレヴィー派だ』と公言する理に適う理由はどこにもない。あなたが男なら、『クルチダルオール氏がアレヴィー派であるため、彼は大統領候補になれない。』と同盟者の善良党議員がいった際に(注1)投稿したなら、意味はあった。しかし、現在、意味はない。私たちはこの国で8500万人の平等な市民として暮らしたいと考えている。私たちは宗派、人種、信仰、考え方の相違に寸分の重きもおかず、トルコ市民であるすべての人と肩を並べて歩き、この国の旗の下で暮らすことを最大の名誉と考えている。クルチダルオール氏がアレヴィー派であろうと[未来党党首]ダヴトオール氏がスンニーであろうと本人の自由だ。私たちはトルコ国民として見ている。そのように歩み続ける。」

■この国にはもはや公式の長官がいる

トゥラン氏は、アレヴィ・ベクタシー教団の伝統の代表者がこの時期に初めて国の機関の中で現れたと話し、「アレヴィー派の会議が最高の参加者を得て、この[我が政権]時期に行われた。クズルバシュといった間違った形で表されたアレヴィー社会、我が兄弟たちは、皆がこの時期にアレヴィー派とは何かと説明を受け、知ることができるように、国民教育のカリキュラムに含まれた。同様に、残念ながら悪い思い出のある[1993年7月に焼かれたスィワス市の]マドゥマク・ホテルは私たちの時代には博物館になった。ハジュ・ベクタシ・ヴェリという名前で大学が設立された。強制的な考え方に終止符を打ち、アレヴィー派の村に対して『モスクを強制的に建設せよ』という命令は廃止された。同様に歴史上はじめて、アレヴィ・ベクタシーの古典選集が国によって出版された。国外に住むアレヴィー・コミュニティのニーズに合わせて、イマームが国外のモスクに派遣されるのと同様に「アレヴィーの宗教指導者(デデ)」が国外のアレヴィ派礼拝所に派遣されることが決定された。我が国の1700程のアレヴィー派礼拝所(ジェムエヴィ)全てのメンテナンス、費用、支援も行った。昨日まで『私はアレヴィー派だ』と言えなかった人々がいたこの国には、今では公式の長官がいる(注2)。私が同庁を設立した後、あなたは自分の宗派を公表することにしたようだが。人生で全く危険を冒したことのないこの男が、この動画を再び投稿しているのは悪意があるだけだ。今、74歳の党首が初めて『私はアレヴィー派だ』と言っている。もはや目を覚ますがいい。。私たちはそうやって人々を区別したりはしない。アレヴィー派もスンニーも一つ屋根の下だ、兄弟だ。肩を並べて歩んでいると考えている。」と述べた。スピーチ後、公正発展党の国会会派副代表トゥラン氏とその仲間は党員と一緒に断食明けの祝祭を祝った。

(注1)2022年、善良党のアンカラ選出国会議員イブラヒム・ハリル・オラルの発言。
(注2)2022年に設けられた文化観光省付属のハジュ・ベクタシ文化-ジェムエヴィ庁のこと。


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翻訳者:大屋千寛
記事ID:55465