■米国および国連加盟45か国がロシアによるメディア脅迫を非難
【ロンドン:本紙】
ロシア諜報機関は3月30日、『ウォール・ストリート・ジャーナル』のモスクワ特派員らのほか、エカテリンブルクで活動していた『AFP』の元ジャーナリストであるイヴァン・ゲルシュコビッチ氏を勤務中に拘束したと発表した。
ロシア当局は、ゲルシュコビッチ氏が特に、ファイル全体が機密に分類されている防衛産業部門に関する情報を収集していたとして同氏を非難した。一方ゲルシュコビッチ氏のほか、ウォール・ストリート・ジャーナル社、同氏の親族、米国政府の各々は、ジャーナリストに向けられ、懲役20年に相当するスパイ活動容疑を否定した。なおソ連時代以降、ロシア政府が米国のジャーナリストをスパイ容疑で告発したのはこれが初めてである。
多くのオブザーバーは、ロシア政府が将来、米国政府との捕虜交換の枠組みのなかでゲルシュコビッチ氏を利用する可能性があると考えている。
先週、リン・トレーシー駐ロシア米国大使は、ゲルシュコビッチ氏の拘束後初めて同氏を訪問したのち、同氏が「健康」であると発表した。
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