トルコの巨大投資の一つであるアックユ原子力発電所が開所した。トルコの原子力分野のマイルストーンとなる同原発に、最初の核燃料が搬入された。当時エネルギー天然資源相だったベラト・アルバイラク元大臣も調印した一大プロジェクトでは、核燃料の引渡しとテストを実施後、発電所が稼働開始する。

トルコが核エネルギーを持つ国の仲間入りをする。アックユ原子力発電所に核燃料を入れたことでトルコは原子力施設を保有することになった。

レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領による開所式の後、核燃料の搭載が実現された。テスト後、同原発は発電を開始する。アックユ原発計画は当初、当時エネルギー天然資源相だったベラト・アルバイラク元大臣の主導で始まった。

■同原発ではベラト・アルバイラク大臣が調印し、70年間の夢が実現

2018年、当時のエネルギー天然資源省が業務を請け負い、計画の全工程を担ったベラト・アルバイラク元大臣は同原発の起工式を「トルコにとって栄えある式典」と述べていた。アルバイラク元大臣は70年間の夢が現実となったと語り、「この原子力技術を考えれば、トルコのエネルギー技術分野における重要な節目を迎えたことは明らかだ。我々はアックユ原発によって最高の安全基準を持つ最新技術のエネルギーを生産していく。70年間の戦略的原子力の夢が現実になる。アックユ原発建設は原子核の上で進められる。偉大で強力なトルコの理想にむけ着実な歩みを進めていく。」と述べていた。

ベラト・アルバイラク元大臣は2016年のアックユ原発での試験に参加していた。

■イスタンブルのエネルギーを供給する

アックユ原発は稼働に入れば、イスタンブルの総電力消費量を単独で賄うことができる巨大発電基地となる。

■60年間稼働予定

同原発は60年にわたって休みなく稼働する。メンテナンスと改修によって稼働期間はさらに20年延長でき、トルコ経済に500億ドル相当の貢献がある。

■1つの品目に最大の投資

共和国史上、1つの品目に対して行われた最大の投資である本計画の基礎は2018年4月3日に打たれた。迅速な活動の結果、1号機が今日稼働に移行する。