トルコ国会議長、ウクライナ国旗を広げる行動を非難-黒海経済協力機構国会議員会議

2023年05月05日付 Cumhuriyet 紙

ウクライナ代表団がロシア代表団に対し国旗を広げる抗議活動をした。これに対し、シェントプ国会議長は、「これはどういうことか?」と述べた。

黒海経済協力機構国会議員会議で、ウクライナ代表団がロシア代表団の背後で、ウクライナの国旗を開こうとしたことで発生した騒動に対し、トルコのムスタファ・シェントプ国会議長が止めにはいった。「許した覚えはない。これはどういうことだ?」と反対の意を表明した。

黒海経済協力機構国会議員会議の第30回記念会合において、ロシアの副議長オルガ・ティモフェヴァが演説をした。そのとき、ウクライナ代表団は、国旗を広げる抗議活動を行った。

ウクライナ代表団は、ロシア代表団の背後で、ウクライナの国旗を広げた。このとき2国の代表の間で、言い争いともみ合いがおきた。ロシア代表団の一人が、ウクライナ国旗を奪って会場から外にでた。

この間、トルコのムスタファ・シェントプ国会議長は、両代表団に警告を発し、止めに入った。シェントプ議長は、「指名されたものが話すだけだ。この会議の秩序を、だれも邪魔できない。誰もが主張や考えを、言葉で表明する。これには何の制限もない。しかし、示威行動をするなら、この種の会議は、国会議員会議であることからはずれる。通りでのデモになる。私は、だれもにも発言を許していない。これはどういうことだ。許可なく発言するものは、でていったもらいたい。外で話せばいい」と述べた。シェントプ国会議長の介入で騒動は終わり、会議は続いた。

■「介入せざるをえない」

 シェントプ国会議長は、国旗騒動に関連し、「ロシアの女性代表が話を始めると、ウクライナ代表団の人々がプラカードを広げ、国旗をかかげ、大声で話しはじめた。 私はこれに介入した。他の皆も止めに入り、これを落ち着かせた。国会議員会議の活動やその存在意義にそって、基本合意のために各問題について発言しなくてはいけない。このことを、あの場でも言った。そうでなくても、それぞれの国が、自分たちの主張や他の国に対する批判を、ここではっきりと表明している。それゆえ、考えや主張、見方を言葉で表明しているときに、この種の行動やショーは必要ない。これを許さないことが必要だ。これを、彼らにはっきりといった。しかし、その後も、つまり私が席を離れたのちも、この種の行動や示威行動が続いたと聞いている。さきほど、代表団のメンバーと話した。この行為は間違いだ。言葉で主張を言ってもらいたい。しかし、他のことは、外でならいい。しかし、このプラットフォームは、こうしたことが起こる、こうしたことをできるプラットフォームではない。これはふさわしくなく、非難すると伝えた。ここでも、改めて、それを申し上げる」と述べた。


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翻訳者:トルコ語メディア翻訳班
記事ID:55544