チュニジア:失われゆくチュニジアでの報道の自由

2023年05月06日付 al-Quds al-Arabi 紙

◾️チュニジアでジャーナリストを標的とした攻撃が1年で257件発生

【ロンドン:本紙】

チュニジアのジャーナリスト組合は、チュニジア人ジャーナリストに対する攻撃の数が前例のないほど増加し、「最低限の法的措置を尊重しなかった」という司法容疑で彼らが捜査センターや裁判所に連行されている中、今年の世界報道自由デーが来たと発表した。

「国境なき記者団」による報道の自由に関する年次報告書は、チュニジアがランキングで順位を落とした国の一つであることを示した。報告書によると、チュニジアは27つランクを落とし121位となった。同団体は、カイス・サイード大統領が率いるチュニジアで報道の自由が低下しているのは、「国内の権威主義の増大と報道批判への不寛容」が原因であるとした。

チュニジアのジャーナリスト組合は先週水曜日、本部で記者会見を開いてチュニジアにおける報道の自由の状況に関する年次報告書を発表し、2022年5月1日から2023年4月30日までの間に、チュニジア人ジャーナリストが257件の攻撃を受けた一方、2018年、つまりサイード氏が政権を握る前では、攻撃件数はわずか162件を超えることはなかったと発表した。

2023年にチュニジアで行われた選挙期間中の投票所の監督者が、ジャーナリストに対する攻撃者ランキングに61件の攻撃で第1位となり、治安部隊が25件の攻撃で次いでランクインした。攻撃は首都チュニスに集中しており、経済と政治の中心とみなされているチュニスでは48件の攻撃が起こった。


(後略)


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翻訳者:新階 望乃
記事ID:55556