選挙近づく、外国報道の見方は?

2023年05月10日付 Hurriyet 紙
世界中の多くの新聞社やテレビ局がトルコに注目している。2023年の最重要選挙を数日後に控え、アルジャジーラは印象的な選挙分析を行った。候補者を調査したアルジャジーラは、クルチダルオール氏の選挙報道をページに載せ、エルドアン氏については興味深いコメントをした。

世界はアンカラの動向を絶えず追っている。

2023年の最重要イベントのひとつとされる選挙を追う多くのテレビ局や新聞社が、その動向を絶えず読者や視聴者に伝えている。

トルコを調査しているアルジャジーラは、興味深い分析を発表した。

カタールを拠点とするアルジャジーラは、候補者を読者に紹介し、「エルドアン氏は2000年代から2010年代初頭にかけてトルコの経済的・組織的改革を主導した。これによってエルドアン氏は、生活が向上したと言う支持者たちから大きな好感を獲得した」と述べた。

同報で、「同時にエルドアン氏は、トルコを国際舞台で強化し、国の影響力を高めた人物として見られている」というコメントも見られた。

アルジャジーラは、「クルチダルオール氏は、中道左派の共和人民党(CHP)に10年以上に渡る選挙での敗北をもたらしてきた」と述べ、また報道で以下のように述べた;

「批評家たちは、今までの選挙での敗北は、クルチダルオール氏がエルドアン氏に勝利し、トルコを指導するには力不足であることを示していると主張している。同盟の主要メンバーの一員である国家主義の善良党党首メラル・アクシェネル氏は、3月にクルチダルオール氏の立候補を拒否し、その後立場を変えた。」

アルジャジーラは、ムハッレム・インジェ氏を「背後に同盟を持たない唯一の候補者」、シナン・オアン氏を「特にシリア難民に関して、外国人嫌いで極右政策思想の持ち主だと非難されている」と評した。

英国放送協会(BBC)は、選挙の重要性を「トルコ人は歴史的な転換点にいる」と強調した。

BBCニュースは「20年以上の間政権を握ってきたレジェプ・タイイプ・エルドアン氏は、強力で多面的なトルコと、600万人の雇用を生み出すと約束している」と述べ、以下のように続けた;

「一方クルチダルオール氏は、トルコを再び親欧米かつより民主的な立場に戻したがっている。」

フランス24は5月14日の選挙を前に、トルコの6つの野党はケマル・クルチダルオール氏を支持することで結託したと報じ、「インジェ氏の立候補は反エルドアン票を分ける恐れがある」とコメントした。

アル・モニターは在外投票が終了し、51%の投票率で記録が更新されたと報じた。

ドイチェ・ヴェレ(DW)は、ドイツはトルコ人が自国を除いて最も多く住んでいる国であることを強調し、在外投票数が増加したと述べた。

■ポリティコ:ギリシャの頭を悩ませている

ポリティコは「トルコの選挙がギリシャの頭を悩ませている」という見出しを読者に発表した。

ニュースでは「野党指導者のケマル・クルチダルオール氏はレジェプ・タイイプ・エルドアン氏よりも柔らかい口調だが、アンカラの東地中海における戦略的「レッドライン」は引き続き問題になるだろう」と述べられている。

米国を中心とするブルームバーグは、ワシントンとモスクワの両者がトルコの選挙を注視していると報じた。

ギリシャのエスノスは、「ガジアンテプの公正発展党の選挙スタンドで、共和人民党のグループによる武装攻撃が行われた」と述べた。


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翻訳者:田原紗樹
記事ID:55568