チュニジア:新聞がストライキにより休刊
2023年05月13日付 al-Quds al-Arabi 紙
■チュニジアの新聞2紙がストライキにより休刊に
【ロンドン:本紙】
チュニジアで2紙の新聞が先週木曜日、従業員が彼らの法的要求に対する政府の姿勢に抗議して水曜日に開始したストライキにより休刊となった。
両社の経営陣が発表したところによると、フランス語新聞『スィファーハ・ヤウム』『ラ・プレス』は木曜日、これらを発行している機関『スナイプ・ラ・プレス』において、水曜日に労働ストライキが開始されたため発行されなかった。
『スナイプ・ラ・プレス』の主要組合は月曜日、従業員がストライキを行う意向であるという声明を発表していた。同組合はストライキの理由を、「機関の現状に対する政府、行政側の意図的な沈黙と、先延ばし、先送りの方針」であるとしている。
また同組合は、機関内の社会的、財政的、健康的状況の悪化を背景にストライキが決定されたと付け加えた。さらに、話し合いの扉が今後も開かれたままであること、ストライキの目的が「可能な限り圧力をかけ、チュニジア労働総同盟の正当性のもと、対話のテーブルにつき、息苦しい危機から抜け出す道を見つけること」だと強調した。
『スナイプ・ラ・プレス』は何年も前から財政、経営危機に見舞われており、従業員は抗議行動やストライキを行わざるを得なかったが、効果は無かった。
昨年3月にチュニジアのカイス・サイード大統領が同機関を訪れ、危機の解決、機関の維持とその継続を保証することを約束した。その後、チュニジア政府代表と『スナイプ・ラ・プレス』代表の間で会合が行われたが、解決には至らなかった。
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翻訳者:新粥みずほ
記事ID:55594