食料品の値上げ、止まることを知らず

2023年05月22日付 Cumhuriyet 紙

インフレが紙については下がった一方、食料品価格の上昇は5ヶ月で53%になった。専門家たちは、「本当の値上げを選挙後に見ることになろう。」と警告した。

選挙まで6日までとなり、話題が政権の民族主義とテロに関する言説によって変えられようとされても、国民の基本的な苦しみの種である価格の上昇は続いている。トルコ統計局によると、基本的な影響でインフレが43%まで後退したように見えたとしても、マーケットの[商品の]価格の上昇は止まらない。

経済においてドルの為替レートが統制できなくなり外貨準備金が溶けていく中、現政権が断食月の最初にマーケットに適用した値下げの圧力も影響を失った。消費者協会メフメト・ビュレント・デニズ会長は、選挙後に値上げが増加すると述べて、「秋が恐ろしい」と話した。

政権は、新しい経済モデルを試し始めてから今まで、経済上の全パラメータが壊れた。トルコ統計局は、食料品のインフレが年間53%であると発表する一方で、私たちが追跡している商品の価格は5ヶ月で53%増加した。マーケットの値札を定期的に追跡している約40の商品のうち22がこの期間に値上げされる中、この商品の合計価格がここ1月半で14.38%、4ヶ月で36.52%、年始から現在までで53.72%値上げされている。政権は、ここ2年で「連帯から恩寵へ」といったスローガンを用いてマーケットに実施してきた圧力により価格を保とうとしたが、結果は月を経るごとに悪化している。選挙の公示によってマーケットの商品価格への圧力がより強まり、多くの店が固定価格を適用すると発表した。しかし、外国為替の動向、液体燃料の値上げ、種々のコストの上昇が、店の棚を再び燃え上がらせた。

■これは圧力をかけられた状態

断食月にチェーン系の諸々のマーケットで197リラで売られていた1㎏のクラッシック・チーズは、今日では16%価格が上昇し、299リラで売られている。同じ期間で94リラで売られていた225gのカンガル・ソーセージは、23%の価格上昇で116.5リラ、289.90リラで売られていた中位の脂をもった牛肉は20%価格が上昇し349.90リラで売られている。

消費者協会デニズ会長は、こうした価格の上昇が圧力を受けたにも関わらず生じていると述べ、「政権は店に対して今も圧力を続けている。週市はマーケットよりさらに高くなった状態だ。選挙後、この圧力が除かれると考えている。最近続出している燃料の高騰と共にこの一連の値上げの需要を考えると、秋に私たちを悪いシナリオが待っているだろう。」と述べた。

■エネルギー価格に値上げが訪れる

追跡している商品の上昇を論評したセイフェッテイン・ギュルセル教授は、こうした上昇がインフレの今後についてヒントを与えていると述べた。同教授は、マーケットの棚に並べられた商品の値上げは驚くに値しないとし、「市場でインフレ[圧力]が堆積しているのは間違いない。しかしどこに、どう反映するか判断ができない。例えば住宅価格は止められた、もはやそうした値段で購入できる人がいないからだ。しかし賃貸では今も上昇は続いている。輸入原料に依拠する商品についても安定性はあるが、外貨の上昇と共にそれらにも価格の上昇が訪れよう。他方で、あらゆる商品の根源的原料である電気・天然ガスへも値上げが訪れよう。はっきり言うと、この先の時期、インフレの行く末を楽観視していない。下がることは不可能だが、上昇がいつ起こるのかわからない。[政権の]圧力によりさらにどれほど引き伸ばせるのか見てみよう」と語った。


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翻訳者:新井慧
記事ID:55648