イラク:人権観測所:ジー・カールとマイサーンの両県は最も干ばつ被害を受け、両県の住民は都市へ避難する
2023年05月11日付 al-Quds al-Arabi 紙
バグダード【クドゥス・アラビー】
イラクのアウン・ズィヤーブ水資源相が、イラクはイランとトルコの両国から割り当て分の水を得るために国際的な支援が必要だと述べたのと同時期、人権センダーは南部の農民の多くが諸都市へ避難していることを明らかにした。同時にこのセンターは、ジー・カールとマイサーンの両県が最も干ばつの被害を受けたと指摘した。
「人権のための戦略センター代表」のファーディル・グラーウィー氏は、昨日のプレスリリースで以下の通り述べた。「トルコとイランという水源国での複数のダムが原因の水不足とその激化、干ばつ、砂漠化、砂嵐の程度の上昇、多数の住民や農民が不作により避難を強いられたことは、イラクでの最重要の気象問題だ」
同代表は、「国連は報告書で、イラク人の5分の1が水不足に苦しむ地域で生活していることを強調した。また、1万2212家族が、干ばつのため依然として避難している」と付け加えた。
グラーウィー代表は、「最も干ばつ被害を受けた件は、ジー・カールとマイサーンで、ディーワーニーヤとムサンナ―の2県がそれに続く。これら諸県の住民からの避難民の76%が、干ばつが原因で諸都市へ移転した」と指摘した。
(後略)
翻訳者:水口涼、西村璃子、新藤花絵、鈴木ほのか
記事ID:55687