■アラブ首長国連邦がロシア産金流入に向けた主要な門戸となる
【ロンドン:ロイター通信】
ロンドン市場はロシアに依存していないため、ロシア産金のロンドン以外の場所への移行は大きな打撃とはならない。しかし英国貿易統計によると2021年、ロシア産金はロンドンの総金輸入額のうち29%を占めた。一方2018年には、これはわずか2%であった。
UAEといえば、長きにわたって繁栄している金セクターを有している。通関統計によると、同国は2016年から2012の間に、毎年平均750トンの純金を輸入していた。つまり、ロシアの記録に記載されている貨物は、総供給量のわずか10%を占めるにすぎなかった。
さらにUAEは金地金や貴金属の大きな輸出国である。
UAEにロシア産金を大量に輸出したある企業のマネージャーがロイター通信に語ったところによると、ロシアの企業はUAEで金地金を世界標準価格より約1%安い価格で販売しており、それが取引を誘引しているのだという。
このマネージャーは匿名を条件に、彼の会社がUAEに輸送している金の大部分は金属精製所および精錬所を目的地としたもので、そこで溶解され再鋳造されることを明かした。
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