トゥンヂェリ県のチェミシュゲゼキ郡でクルバンバイラムの為に連れてこられた羊が、祝祭日の朝に縄を断ち切って逃げ出し、持ち主は逃げた犠牲獣を探して三日間ところどころを駆け回っている。
犠牲用の羊は、犠牲祭のためにチェミシュゲゼキ郡に設置された動物市で購入し家へ運ばれたが、屠殺の前に綱を断ち切って逃げ出した。購入した羊が逃げたためにまだ犠牲を捧げられていないエルダル・ギュヴェンという名の市民は、ここ三日間逃げ出して消えてしまった羊を捜索している。
犠牲祭の二日目に、あらゆる捜索にもかかわらず犠牲獣を見つけられないと語ったギュヴェンさんは、「私はアンタルヤで暮らしている。犠牲祭を機に家族に会うためトゥンヂェリのチェミシュゲゼキ郡にやってきた。犠牲獣を犠牲祭の前日に購入し庭へ連れて来て縛りつけた。犠牲祭の礼拝の後、肉屋と共に屠殺するために来た所、羊が綱を切って逃げた。ここは自然の只中で、岩場に囲まれた地域だ。動物がここから逃げることは重要でなく、おそらく自然に捧げる事になるが、人は残念に思う。私は動物を屠殺できなかったが、自然の中で狼たちとジャッカルたちのエサになってしまうので探している。さもなければ、物質的な対価と見ているのではない。願わくば見つかってくれ。たとえ動物を見つけても犠牲にはしないだろう。動物を普通の生活に委ねる。」と言った。
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翻訳者:鈴木敬人
記事ID:55894