■移民女性による野外出産がチュニジア国内のアフリカ系移民の扱いをめぐる議論を再燃させる
【チュニス:本紙】
海岸沿いの都市であるスファックスには、イタリア領土への渡航を夢見る移民たちがもっとも多く集まっている。しかし数週間前、彼らと市内の地元住民との間で暴力的衝突が勃発したために、子供や女性を含む彼らの多くが辺境の地へ避難し、灼熱のなかで立ち往生することとなった。
一方チュニジア人権監視団の代表であるムスタファー・アブドゥルカビール氏は、国境で取り残された移民に対する非人道的な扱いに関する証言や写真を記録した、リビアの一部のウェブサイトで流布している映像の信憑性を否定した。さらに同氏は「この映像に登場した集団はチュニジア本土ではなく、むしろ国外にいる」と強調した。
また同氏は国営チュニジア通信『TAP』に対し、「チュニジアの軍と治安部隊は国境を守り、侵入を防ぐこと、また国籍問わず全ての個人に対し、法の遵守を呼びかけることに精力的に取り組んでいる。チュニジアへの入国は、全ての治安部隊および税関スタッフと連携した公式の国境ゲートを通ってのみ可能である」と述べた。
(後略)
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