エジプト:独立系人権団体、過去10年間「テロとの戦い」が抑圧の建前になっていたと批判 (2)

2023年07月25日付 al-Quds al-Arabi 紙
さらに、上述の「権限移譲に関する演説での目的は、エジプト近現代史において最も長期間の抑圧政権を築くために、国民の承認を確保するためことだったし、現に何万人もの人権侵害の犠牲者をもたらしている」と付け加えた。

「権限移譲演説」の記念日に、署名団体は「エジプトにおけるテロとの戦いの体制の徹底的な改革の必要性」を訴えた。また、「平和的な野党、メディア、市民社会を標的にすることを停止し、過去10年間にエジプト当局が犯し続けてきた拷問や免責、その他の重大な権利侵害に終止符を打つ」よう求めた。

彼らは、「過去10年間にわたって、エジプトの裁判所が言い渡した4,202件の死刑判決を記録している。そのうち448件は、拷問下での自白に大きく基づいた判決によって執行された。また、数十件は明らかに非合法的な方法でなされており、法律の範囲外での執行であった」と述べている。

これらの団体によれば、「2013年7月以後、数万人が不当に投獄されている。彼らは、著しく不公平な裁判での有罪判決によって投獄されている。あるいは、法的に認められる最長期間(2年)を度々超える長期の予備勾留によって拘束されている。」

声明によると、これらの「抑圧的行為」の犠牲者の中には、「人権活動家や平和的な野党の有力者や党員、ジャーナリスト、アーティスト、オンラインコンテンツのクリエーター」が含まれているという。

(後略)
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翻訳者:萩野穂高
記事ID:56044