■ビンとたばこの背後にある差別
【本紙:サイード・ハティービー】
かつてビールは貧乏人向けの飲み物だったが、数年前からそれは金持ち向けのものともなった。貧乏人は「ズムブリート」と呼ばれる、薬用アルコールを水またはジュースとを混ぜたものを飲むようになり、さらに質の悪いものへと向かうこととなったのである。この飲み物は、富める者にとっては自らの健康を気にして口にすることなど考えられない代物であったが、貧乏人にはほかの選択肢はなかった。またこうした人種差別の対象は個人が消費する飲み物に限定されるどころか、むしろ人々が喫煙するたばこのブランドにまで波及したのである。
人々は自らのうちから発せられる人種差別を否定するが、アルジェリアに人種差別が常に存在することを否定することはできない。人に対する差別、信仰に対する差別、個人の発音に向けた差別、町々によって異なるものであるが。
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