■ビンとたばこの背後にある差別
【本紙:サイード・ハティービー】
ビンと同様に、たばこもまた社会的差別の要因のひとつとなっており、この考えは映画によっても助長されている。そこでは、貧困階級は安価な自家製のたばこの喫煙に限られ、一方富裕層はマルボロのたばこを吸うのである。この商標は裕福な人を名実ともに指し示す代名詞となったが、一方貧しい人は国内のたばこ・マッチ会社から売られている高いニコチンの煙草を所持することしかできない。また喫煙率は脆弱な階層で増加している。
問題は小さな物のコストに関係するというより、貧しい人々が、肺や様々な身体機能に長期的に悪影響を与えると言っている警告に注意を払わないことである。彼らがかろうじてその日の糧を獲得しているなかで、将来のことを考え、このような警告に従うことをどうして期待できるだろうか。たばこのために一般階層と上級階層間の社会的差別が生じているなかで、喫煙行為を続け、固定的なやり方にこだわっている彼らが、である。
(後略)
(3)に戻る
最初に戻る