参謀総長に第2軍司令官メティン・ギュラク将軍が任命された。陸軍司令官には第二総参謀長のセルチュク・バイラクタルオール大将が移動し、空軍司令官には空軍戦闘隊司令官ズィヤ・ジェマル・カドゥオール大将が任命された。

トルコ国軍(TSK)では最高軍評議会(YAŞ)で昇進と任命について議論がなされ、第2軍司令官メティン・ギュラク将軍が参謀総長に任命された。

公正発展党(AKP)のレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領が議長を務める同会議で陸軍司令官に第2総参謀長セルチュク・バイラクタルオール将軍が、空軍司令官に空軍戦闘隊司令官ズィヤ・ジェマル・カドゥオール大将が任命された。大統領官邸で開催された最高軍事評議会での決定ては、2023年8月30日から32名の将軍及び提督が一つ上の階級に、63名の大佐が将軍及び提督に昇進した。

■トルコ国軍初：女性提督が任命！

最高軍事評議会(YAŞ)により、トルコ国軍で初めて女性将軍が任命された。

トルコ国軍で初めて女性将軍の任命が実現した。海軍司令本部の作戦参謀大佐であるギョクチェン・フラト大佐は、最高軍事評議会の決定により提督に昇進した。

■ムサ・アイセヴェルとアティラ・ギュランが引退

会議の後、大統領府通信局が行った発表で上記評議会の決定が発表された。これによれば、陸軍司令官のムサ・アイセヴェル大将が年齢上限で、アティラ・ギュラン空軍司令官がポスト不足を理由に退役した。

■評議会の決定

通信局の発表では2023年8月30日に32名の将軍と提督が一つ上の階級へ昇進し、63名の大佐の将軍及び提督への昇進が有効になると言及し、「24名の将軍と提督の任期が1年延長され、365名の大佐の任期が2年延長された。2名の将軍が年齢上限で2023年9月1日から、41名の将軍と提督がポスト不足ゆえに2023年8月30日付で退役する。

陸軍司令官のムサ・アイセヴェル大将が年齢上限で、アティラ・ギュラン空軍司令官がポスト不足を理由に退役したため、参謀総長に第二軍司令官メティン・ギュラク将軍が、陸軍司令官には第二総参謀長のセルチュク・バイラクタルオール大将が移動し、空軍司令官には空軍戦闘隊司令官ズィヤ・ジェマル・カドゥオール大将が任命された」と発表された。

同発表では、現在266ある将軍、提督のポストは、2023年8月30日時点で286になると明らかにされ、次のように述べられた。

「2023年8月30日付で、陸軍司令本部よりイルファン・オズセルト中将とケマル・イェニ中将が大将に、空軍司令本部よりイスマイル・ギュネイカヤ中将が大将に、陸軍司令本部よりゾルル・トパルオール少将、セザイ・オズテュルク少将、ムスタファ・オウズ少将が中将に、海軍司令本部よりイブラヒム・オズデム・コチェル海軍少将が海軍中将に、空軍司令本部よりエルドアン・ギュル少将とイスマイル・ウネル少将が中将に昇進した。

陸軍司令本部よりブルハン・アクタシュ准将、メフメト・オゼレン准将、オズカン・ウルタシュ准将、メフメト・ヤシン・カルン准将、ファルク・メティン准将、メフメト・カフェル・アクソイテュルク准将、エルタン・イナルテキン准将、スブタイ・アダシュ准将、ムラト・アタチ准将、フルシト・アウルジャン准将、ミュジャヒト・ゾルルトゥナ准将、アフメト・イビス准将、ハカン・トゥンチュ准将、オスマン・アルプ准将が少将に昇進した。海軍司令本部より、メフメト・バイバルス・キュチュクタイ海軍准将、アルペル・イェニエル海軍准将、イスマイル・ギュルドアン海軍准将、レフィキ・レヴェント・テズジャン海軍准将、ラマザン・オズオール海軍准将、ヒュセイン・トゥール海軍准将が海軍少将に昇進した。空軍司令本部よりケマル・トゥラン准将、ハイレッティン・コジャ准将、エルトゥンチュ・エルトゥファンル准将が少将に昇進した。」

一つ上の階級に昇級した、もしくは任期が延長された将軍、提督、大佐の新たな階級と任期が実りあるものになるよう願った通信局の発表では、「多大な献身と誉れ高く任期を全うして退役される将軍、提督、大佐の皆様には、功績に感謝し、人生の新たな段階がご家族と共に健康と幸福をもたらすようお祈りします。昇進した大将・大佐、任期が1年延長された大将・提督、年齢制限により退役した将軍に関するリストは、大統領府の公式サイト https://tccb.goで公開されます」と述べられた。

大統領官邸内の最高軍事評議会の参加者には、ジェブデト・ユルマズ副大統領、ユルマズ・トゥンチ法務大臣、ハカン・フィダン外務大臣、メフメト・シムシェク財務大臣、アリ・イェルリカヤ内務大臣、ユスフ・テキン国民教育大臣、ヤシャル・ギュレル国防大臣、陸上司令本部ムサ・アヴセヴェル陸軍大将、海軍司令本部エルジュメント・タトゥルオール海軍大将、空軍司令本部アティラ・ギュラン空軍大将も加わった。

■会議前にアタテュルク廟を訪問

最高軍事評議会のメンバーは、会議の前にエルドアン大統領のもとアタテュルク廟を訪問した。エルドアン大統領は「ライオンの道」をジェブデト・ユルマズ副大統領、ヤシャル・ギュレル国防大臣、アリ・イェルリカヤ内務大臣、ユルマズ・トゥンチ法務大臣、メフメト・シムシェク財務大臣、ユスフ・テキン国民教育大臣、参謀長代理兼陸軍司令官のムサ・アヴセヴェル陸軍大将、空軍司令官アティラ・ギュラン空軍大将、海軍司令官エルジュメント・タトゥルオール海軍大将と共に歩いた。ムスタファ・ケマル・アタテュルクの霊廟に献花したエルドアン大統領は、黙祷し国家斉唱の後、同行の代表団と共に国民誓約の塔に行き、アタテュルク廟記帳書に署名した。