国会研究センター長 国の統治に人工知能を活用することは特に重要

2023年07月14日付 Jam-e Jam 紙

 国会研究センター長は、国の統治に人工知能を活用することは特に重要であると述べ、世界の変化に応じて適切な政策を策定し、法を整備して諸々の解決策を打ち出すには専門家の協力が望まれるとした。

【ジャーメ・ジャム電子版】バーバク・ネガーフダーリー同センター長は、第2回“ノウアーヤンド”イベントのワークショップが開催される傍らで、今後数十年で深刻な危機になるであろう現在の国の課題のうちイスラーム評議会[国会]研究センターが優先すべきこととして専門家らが示した案に、以下のように述べた。「世界のあらゆる戦略家は、科学技術の進歩こそが国家の未来を全分野において発展へと導く主要な推進力となり、政治分野では国民と政府の関係が改められ、経済分野では、グローバリゼーションとデジタル化が顕著になるとの結論に達している。また、文化的・社会的な問題は今後、メタバース、ブロックチェーン、IoT、オートメーション、人工知能のような、世界で台頭しつつある新たなテクノロジーに基づいて根本的な変化を遂げるだろう。現在でもこの変化の兆しを国内で見ることができる」。

 イスラーム評議会研究センター長は、次のように説明した。「世界で起きているこの新たな再編の中で、適切な時期に必要な計画を実行し、統治及び様々な分野の運営管理に際して国家の状況に応じた計画を実行することができるなら、成功した国となるだろう」。

 ネガーフダーリー同センター長は、次のように指摘した。「国会研究センターはこのような状況を理解し、起こっている変化のスピードをも考慮して、将来の研究課題を導くとともに、“ノウアーヤンド”のようなイベントを開催している。これは、これまでの世代と比較して新たなテクノロジーの問題により精通している国内の若い専門家の能力を生かすことで、その考えやアイデア、計画に基づいて、変化に応じた適切な政策を策定したり、法を整備して諸々の解決策を打ち出したりできるようにするためである」。 

 同氏は「第2回“ノウアーヤンド”イベントは今般の懸念に応えるものであり、国会の決議に加え、参加型意思決定という形で、国内の専門家による国会の意思形成への参加を最大限に活用できるようにするものだ」と述べた。

 ネガーフダーリー同センター長は、次のように付け加えた。「このイベントでは様々な問題が提起されたが、その中でも人工知能とそれが国の統治に与える影響は特に重要だ。我々は、人工知能を用いた統治について詳細な設計を行わなければならない。一方、このイベントで提起された全ての考えが新しく有益なものであり、それは例えば次のような考えであった。次世代に生じるアイデンティティの変化や、教育の分野で今後発生するであろう問題や課題について、また、これに関するスマート統治システムについて、今から慎重に考えておかなければならない。新しいテクノロジーや人工知能を活用することで国内の生産性を向上させる方策は、実施可能な好ましい施策の一つだった。」


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翻訳者:KY
記事ID:56109