住宅価格、世界では低下傾向、トルコは上昇

2023年08月09日付 Cumhuriyet 紙
世界中で中央銀行がインフレを抑制しようとしている中、国際市場では住宅価格が低下傾向にある。一方トルコでは当該の状況とは反対に、住宅価格は上昇を続けている。世界住宅価格指数のレポートによると、56か国が記載されているリストにおいてトルコは最も住宅価格の上昇がみられた国となった。

イギリスに拠点を置く不動産コンサルタント会社のナイト・フランク社が、2023年の第一四半期の世界住宅価格指数報告書を発表した。

ハベル・チュルク紙のまとめたニュースによると、56か国の住宅市場が記録されたリストにおいてトルコは最も住宅価格の上昇がみられた国となった。

■世界中で低下する一方、トルコでは上昇した

世界住宅価格指数報告書によると、56か国の市場で年ごとの平均価格上昇が、昨年の第一四半期では5.7%であったが、2023年の第一四半期までの12か月間で3.6%に下がった。

2023年の第一四半期では56か国のうち23か国で住宅価格が低下し、これらのうち8か国で5%以上低下したと記録された。

報告書に記載されている56か国の市場の中で、トルコで最も価格が上昇した。

トルコでの12か月間の住宅価格上昇が132%である中、2023年の第一四半期では22%の上昇を記録した。

■価格上昇が続く見込みである

住宅価格上昇の原因として、高いインフレ率がある。また、中央銀行の金融政策において従来の政策に従った動きとはならないだろうと予想される中、継続した住宅価格の上昇が見込まれている。

トルコに続き、本年第一四半期の価格上昇において北マケドニアが18%、クロアチアが17%、ハンガリーが16%を記録した。

最も住宅価格が低下した国は、15.7%の韓国、13%のニュージーランド、10.3%の香港となった。


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翻訳者:田原紗樹
記事ID:56111