トルコの長距離地対空ミサイル防衛システムの必要を満たすために開発されたSiper Ürün-2システム(訳註：Siper Ürünは「盾の製品」の意)の初発射実験が実施され、成功した。

国防産業庁(SSB)は書面での発表で、Siper計画は同庁によって開始しアセルサン社、ロケトサン社とトルコ科学技術研究機構(TÜBİTAK)内の国防産業研究開発機関(SAGE)との共同で進行しており、その計画の中でSiper Ürün-2システムの初発射実験を実施し、成功した。実験とともに飛行条件下でのデータを収集し、計画の今後の段階で実施する活動に利用することを目的としている。

■より長距離に有効

Siper計画の中でÜrün-1システムの受け入れ作業を進めている一方で、Ürün-2システムおよびサブシステムの開発および実験段階も並行して続いている。Siper Ürün-2システムはÜrün-1と同じ地上システム(レーダー、指揮統制、ミサイル発射システム、通信システム)を有しつつ、Ürün-2ミサイルはより長距離射程と高度に有効だ。
国防産業庁のハルク・ギョルギュン長官は初発射実験をスィノプ・テストセンターで実施し、成功したと発表し「計画の中で尽力してくれたアセルサン社、ロケトサン社、TÜBİTAK SAGEと全ての下請企業の皆さんにお祝いを述べる。」と述べた。