エルドアン大統領、「EUとの分岐点かもしれない」
2023年09月16日付 Cumhuriyet 紙
最新ニュース:公正発展党(AKP)のレジェプ・タイイプ・エルドアン共和国大統領は、アメリカ合衆国訪問に先立ち空港で会見に臨んだ。エルドアン大統領は、「EUがトルコと手を切ろうとしている」と述べ、EUと袂を分かつ可能性があると述べた。
AKPのレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、アメリカ合衆国への出発に先立ち、アタテュルク空港で記者会見を開いた。
会見で明らかとなった点は以下の通り。
「後ほど第78回国連総会に出席するためにニューヨークに向けて出発する。総会は、全加盟国が議席を持ち、150を超える国の参加が見込まれている。例年と同様、今年もアメリカ合衆国で有意義な交渉や会議を行う予定だ。」
■「総会で一般討論演説を行う予定だ」
「国連総会一般討論の初日に、つまり9月19日火曜日に、総会で一般討論演説を行う予定だ。この機に国家間のアジェンダにある基本的な議案に関し我々の立場を表明する。進行中の世界的試みに対してトルコが担う重要な役割を強調する予定だ。」
「『世界は、5つの常任理事国よりも多い』という私たちのモットーがより受容されていることに満足している。直近たった3か月で資産が220億ドル上昇した。トルコ中央銀行の総純資産は1200億ドルを超えた。世界銀行が先週行った会見は、この点への別の証左である。トルコが各地域において平和及び安定の構築を目的に進めてきた外交的手腕も評価されている。」
■「任務に集中している」
「過去21年と同様、任務に集中している。今後も、同様に微細に気を配って問題に取り組む。今我々のリーダーシップのもとに3カ国首脳会議の準備を進めている。我々は、4カ国首脳会議を提案した。(ロシアの)プーチン大統領、(アゼルバイジャンの)アリエフ大統領、トルコ、(アルメニアの)パシニャン首相の間で会談を開催することを提案した。」
「トルコ大国民議会が決定を下しておらず、我々が着手作業を進めている中、その是非を判断することは不可能である。まず、スウェーデンが引き受けた任務を達成することが必要である。約束が破られたときの議会の行動を阻止できない。」
■「EUとの分岐点かもしれない」
また、行われた会見では、「EUがトルコと手を切ろうとしている。EUが、トルコから離れようと新たな措置を講じているこの時期に、今後について検討を行う。検討の結果、必要ならばEUと袂を分かつ可能性がある」と述べた。
■EU加入を断念
AKPのエルドアン大統領は、去年、8月8日に行われた第13回大使会議で会見を行った際、EU加入プロセスに関連した目標に言及した。エルドアン大統領は、「ダブルスタンダードを使用されたが、EU加入の目標を諦めてはいない。」と述べていた。
ヨーロッパ議会は、水曜日(9月13日)にトルコに関して2022年報告を行った。報告では、トルコのEU加盟プロセスが、「現条件では」再開できないと明記される一方、EUへの正式加盟の代わりに、より「現実的な」枠組みを見つけることに対してプロセスを開始させることが推奨されていた。
報告から3日後に「EUとの分岐点かもしれない」とエルドアン大統領の発言が出されたことは混乱をきたした。
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翻訳者:山口晴夏
記事ID:56337