ロシア製アックユ原発、不安のなか建設進む

2023年09月24日付 Cumhuriyet 紙

メルシン所在の、ロシアが51%を所有するアックユ原発は、専門家の警告がありながらも速度を落とすことなく建設が続いている。

その事業は基礎建設の時点で割れ目があったことが前々から問題になっており、アックユ原発株式会社はそれを許していた。また、原子力発電所は古い科学技術だと述べる専門家らは、常に事故のリスクがあることを強調した。発電所で使われる冷却水は地中海から引く予定だ。しかし気候変動によって水温が上昇していると明らかにした生物保護団体は、事業を中止させるために2023年1月、環境都市整備・気候変動省へ提訴した。しかし裁判所はその主張を退けた。訴訟の弁護士イスマイル・ハック・アタル氏は、生物保護団体が判決に異議申し立てを行い、さらに操業中止を求めていると発表した。

■「我々の戦いは続いている」

フランスやイタリアでも熱波によって発電の停止を余儀なくされたと明らかにしたアタル氏は、「アックユでも昨年水温が30.5度を観測した。今年はと言うと31.9度ほどに上昇した。原発の冷却水は28度より高くならない必要がある。この状況では発電所は大きなリスクを負っている。ここ3年、複数のフランスの原発が気候変動に関連した熱波によって冷却化されず、そのリスク下で発電を止めざるを得なくなっている」と述べた。アタル氏は、「トルコがアックユによって足早に大災害に導かれる中、我々はアックユに対する正しい戦いを続ける。」と話した。


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翻訳者:梅田茉奈
記事ID:56372