100人死亡の原因となった建築家、求刑は?

2023年10月04日付 Hurriyet 紙

カフラマンマラシュを震源とする二度の大地震により、ディヤルバクルで倒壊し100名が死亡したヒサミ・アパートの2人の請負業者と2人の土地所有者にそれぞれ22年6ヶ月の懲役が求刑される裁判が開かれた。

カフラマンマラシュを震源とする2月6日の地震の被害をうけたディヤルバクルで、1棟の空き建物を含む計7棟のビルが倒壊した。414人が死亡し、912人が重軽傷をおった。バーラル郡のメヴラーナ・ハリト地区にあったヒサミ・アパートの倒壊に関して逮捕された、建設請負業者のメフメト・アリ・K容疑者と、保釈中のメフメト・M容疑者、地権者のヌレッティン・Ö容疑者とアフメト・Öについて、ディヤルバクル県共和国首席検事地震捜査局によって行われている捜査が終了した。
容疑者について、「地震の被害を予想しながらも、多くの人の死と怪我を引き起こした」容疑で、それぞれ最大22年6ヶ月の懲役を求める起訴状を用意した。ディヤルバクル第6重罪裁判所は起訴状を受理した。

■1993年(の大地震により)アパート近くのビルが倒壊した。

起訴状では、ヌレッティン・Öが所有権をもつ土地を、請負業者のメフメト・アリ・K容疑者およびメフメト・M容疑者に8部屋と1店舗の代わりに提供したと明らかにし、公式な権利はないにも関わらず兄弟であるアフメト・Ö容疑者も土地の共同権利者であることが証明されたと、記録された。起訴状では、請負業者が倒産したこと、建物を手抜き工事の状態で放置したこと、ヌレッティンÖも、1993年(の大地震により)ヒサミ・アパート付近の別のアパートが倒壊したあと、柱を補強したと記述されている。

起訴状には、専門家の報告書にも記載されている通り、建物が建設許可及び適切な計画なしに建てられ、適切な素材が使用されなかったことや、実際の建設および労働の不適切さ、建物が不適切なやり方で柱への断熱処理が行われ、それがアパート全体の支持構造に干渉したために、建物が倒壊したことが記載されている。また、この倒壊においても、建物が計画や許可、適切な管理なしに建設されたことから、建設にゴーサインをだした土地所有者および建設業者、当初の業者の後を引き継いで建物を完成させた建設業者が責任を負うとの見解に至った、という記述が含まれている。


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翻訳者:章由実
記事ID:56420