一部政党の後援でイスタンブルで自由パレスチナ・ミーティング
2023年10月16日付 Cumhuriyet 紙
至福党、未来党、自由思想党は、[イスタンブルの]マルテペで「自由パレスチナ・ミーティング」を開催した。イスタンブル広域市エクレム・イマームオール市長は、ミーティングにメッセージを送った。
イスラエル・パレスチナ間の衝突が続く中、イスラエルによるガザ地区に向けた攻撃の激化は、世界の多くの場所で反響を呼んでいる。トルコは、この反感が最も大きな国の一つである。昨日もマルテペでこの反感を中心に据えたミーティングが行われた。至福党、未来党、自由思想党(Hüda Par)の主導によって実現したミーティングは、幅広い参加者を集めた。政党党首たちからパレスチナの公式代表まで高い職位の人たちもミーティングに参加した。
ミーティングの組織的な側面がこの形である一方、国民に関する側面はというと興味深いエピソードがある。ミーティングが行われた場所は、トルコでの集団ミーティングの開催によって知られている一方、より多くは左派民主系の人々が集うことで目立っている。
ミーティング会場への入場開始とともにマルテペ海岸でトルコ国旗とパレスチナ国旗が見られるようになった。ミーティング主催者は開催場所にトルコ国旗とパレスチナ国旗以外にいかなるプラカードも受け入れないと何日も前から伝えていた。ミーティング会場では昼時点で人が混み始め、ミーティングの開始時刻ともに最高潮に達した。
トルコ国旗とパレスチナ国旗を持った人々が多くを占める一方で、スカーフをつけた女性の数は、注目を引くほどだった。ターバンや祭服を纏った男性の他に子供たちも家族に同伴していた。
■シオニズムという表現が目立った
自由パレスチナ・ミーティングではトルコ語とアラビア語のマーチがしばしば聞こえた。アラビア語のスローガンを掲げた人の数も少なくなかった。さらに、スローガンはミーティングの政治的立場について重要な情報を含んでいた。「唯一なるアッラーは偉大なり。」「ハマスへ平安を、抵抗の継続を。」「シオニズムに対して共闘」といったスローガンは、私たちがよく聞いたものだ。ハマスを擁護し称賛するスローガンは、ミーティングの最初からしばしば掲げられていた。シオニズムという表現は、集会場で最もよく使われていた言葉の一つであった。これとともにあまり多くはなかったが帝国主義に反対するスローガンもその場で聞かれた。
■イマームオール市長のメッセージにはブーイング
ミーティングに参加した政党の政治的立場と並行した形でその場ではイスラム主義的な言葉や立場が目立っていた。演説は、しばしばイスラム主義的なトーンが色濃いスローガンによって中断された。イスタンブル広域市イマームオール市長もミーティングにメッセージを送ったが、イマームオール市長のメッセージはあるグループによってブーイングされたが、その場の相当の人々はメッセージに拍手を送った。
ミーティングは、3つの政党のリーダーシップによって開催されたが、至福党が全面に出ていた。その場の警備は至福党のロゴが入ったベストを着た者達によって行われていた。
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翻訳者:新井慧
記事ID:56525