日本で開催のG7外相サミット、人道的停戦を要請
2023年11月08日付 Cumhuriyet 紙
G7は、イスラエルの激しい攻撃下にあるガザ地区に対し、人道的支援が行き渡るために戦闘の人道的停戦を呼び掛けた。
G7の2023年の議長国である日本の主催で、G7各国の外相が首都東京で開催した会合が終了した。
日本の上川陽子外務大臣が議長を務める会合には、アメリカ、カナダ、ドイツ、イタリア、イギリス、フランスの各外相が参加した。
上川大臣は会合後に行った発表で、イスラエルの激しい攻撃下にあるガザ地区に向けた戦闘の人道的停戦の問題に言及した。
日本の同大臣は、G7の国々として人道的支援がガザへ行き渡るために戦闘の人道的停戦を呼び掛ける件で合意したと伝えた。
上川大臣は、G7がイスラエルに包囲されているガザ地区で、「人道危機への解決策を見つけるために緊急行動」の必要性があることに関し合意に至ったと述べた。
上川大臣は、各国がハマスが10月7日に行った攻撃を非難しており、「紛争時に国際人道法の厳守」の重要性を強調した、と述べた。
■ガザに対するイスラエルの攻撃の最新状況
ハマスの軍事部門であるイッゼッディーン・カッサーム旅団は、10月7日朝、「イスラエルからパレスチナ及びアル=アクサモスクを始めとする聖域へ向けた継続的な侵害への報復」との理由で、包括的な攻撃を行う一方で、イスラエル軍もまたガザ地区への集中的な空爆を開始した。
イスラエルは、ガザ側が仕掛けた攻撃で315人の兵士を含む、1400人以上のイスラエル人が死亡し、5132人が負傷したと発表した。
イスラエルは、10月31日から今までガザ地区での戦闘で死亡した自国兵士の数は30人に上り、242人のイスラエル人がカッサーム旅団の捕虜となっていると伝えた。占領下のヨルダン川西岸地区でも1人のイスラエル兵士が死亡した。
ガザ地区のパレスチナ保健省によると、イスラエルの攻撃で4237人の子供、2719人の女性を含む、計1万328人のパレスチナ人が死亡し、最低でも2万5000人が負傷した。
ヨルダン川西岸地区とエルサレムでイスラエル軍とユダヤ人入植者は、163人のパレスチナ人を殺害した。
イスラエル軍は、ガザで数千人の負傷者と市民がいる最大の医療施設であるシファ病院、ナスル小児病院、アル=アハリ・バプテスト病院、トルコ・パレスチナ友好病院、避難を余儀なくされたパレスチナ赤新月社付属のエルサレム、インドネシア病院の周辺部を爆撃した。攻撃で数百人が死亡し、負傷した。
イスラエル軍とヒズボラの間で10月8日から今まで生じた戦闘で63人のヒズボラ・メンバーと4人のイスラエル兵士が死亡した。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
翻訳者:伊永勇人
記事ID:56673