CHPで13年ぶり、党首交代

2023年11月08日付 Cumhuriyet 紙
週末に行われた共和人民党第38回総会で新党首に選出されたオズギュル・オゼル氏は、党首の座を正式にケマル・クルチダルオール前党首から引き継いだ。非公開で行われた党首交代式の後、オゼル氏は、前CHP党首のケマル・クルチダルオール氏を、党本部から見送った。

共和人民党 (CHP)で2010年に行われた第33回当総会で党首として選出され、13年に渡って在職したケマル・クルチダルオール氏は、本日、その任をオズギュル・オゼル氏に明け渡した。

■オゼル氏を、入り口で出迎え

CHP本部で行われた交代式の前、クルチダルオール氏は、オゼル氏を本部入り口で出迎えた。

■式は非公開

党首交代式は、メディアに非公開で行われた。

式の後、オゼル氏はクルチダルオール氏を、党本部から見送った。

■「重要な助言を受けた」

オゼル氏は、クルチダルオール氏を党本部から見送った後、「前党首と1時間、話す時間をとった。CHP党首として知るべきことが、旧党首から新党首へと引き継がれ、重要な助言を受けた。また今後も、重要な問題については全て、互いに相談し合うことで、意見が合致した。」と話した。

オゼル氏はさらに、以下のように話した。

「前党首と1時間に渡って話した。CHP党首として知っておくべきことに関して、前党首から直接指南をうけた。重要な助言も受けた。これからは、重要な問題については全て、互いに相談し合うことで、意見が合致した。クルチダルオール氏は、これから公開するメッセージにおいても、党の今後の発展のため、貢献されるべきこと、そして貢献することについて、話した。」

■任命書の受け取り

オゼル氏は、党首交代式の1時間前、本日16:00に国会の事務室で、正式な任命通知を受けた。 

オゼル氏に任命書を手渡したのはCHP国会会派副代表のアリ・マーヒル・バシャルル氏であった。

オゼル氏は、ここでの会見で、「私の部屋には、ムスタファ・ケマル・アタチュルクからはじまり、イスメト・イノニュの、ビュレント・エジェヴィト、故デニズ・バイカル氏の写真が全て揃っている。党首たちの写真はこれからもこの部屋に飾られ続けるだろう。この部屋は、イスメト・イノニュ氏の部屋であった。私はこの部屋で、こんにちに至るまで、最良のかたちで職務を遂行しようと努めてきた。8年にわたって、CHPの会派副代表として、国会で党を代表してきた。今日壁に写真が飾ってあるヒクメト・チェティン氏、アルタン・オイメン氏など、かつての党首たちがいる。彼らに対しても、感謝の気持ちをもってご挨拶申し上げる」とはなした。

■オゼル氏がクルチダルオール氏を訪問

オゼル氏はまた、党首交代式の前に、ディデム・オゼル夫人と共に、前CHP党首のケマル・クルチダルオール氏の自宅を訪問した。

この訪問の後オゼル氏は、「家族でクルチダルオール氏を訪問したが、非常にあたたかい歓迎を受けた。本当に、身の引き締まる思いである」と話した。

■最初の訪問は地震の被災地へ

オズギュル・オゼル氏の、党首としての最初の国内訪問は、木曜日に地震の被災地であるハタイ県になる予定である。

オゼル氏は、ハタイのあとは、「第2の故郷」とするオスマニエを訪問する予定である。

■最初の党総会は11月11日

党議会と最初の会議を11月11日金曜日に行う予定のオズギュル・オゼル氏は、党員一人一人を見極め、中央執行委員会を組織することになる。

オゼル氏は、最初の県支部長会議を、11月18日と19日に控えている。

■何が起きた?

CHPの第38回総会で81の県から来た1,367名の党員は、共和国と党の100周年の年に、新たな党首と幹部を選んだ。CHPの新党首は、オズギュル・オゼル氏となった。

オズギュル・オゼル氏は、トルコ共和国初の政党であるCHPの、ムスタファ・ケマル・アタチュルク、イスメト・イノニュ、ビュレント・エジェヴィト、デニズ・バイカル、ヒクメト・チェティン、アルタン・オイメンそして、ケマル・クルチダルオールに次いで8人目の党首となった。

持ち越された2回目の投票で、3時頃にエクレム・イマムオール氏は、CHPの新党首を発表した。オゼル氏は、812票を獲得し、党首となった。クルチダルオール氏は、536票であった。


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:章由実
記事ID:56675