至福党、イスタンブルからイスラエルへ武器輸出主張
2023年11月15日付 Cumhuriyet 紙
至福党の副党首であるサブリ・テキル氏はトルコからイスラエルの港に毎日、火薬や鋼鉄のような武器の製造に使用される原材料などを積んだ船舶が向かっていると述べた。テキル氏は「主婦たちが買い物をする時にこれらの製品を買わないために示す繊細さの0.001%でも政府は示して欲しい。」と述べた。
至福党とトルコ大国民議会における会派を組む未来党との会合が行われた。会合では至福党の党首であるテメル・カラモラオール氏の特別な予定のため、副党首であるサブリ・テキル氏が話した。
サブリ・テキル氏はガザ地区で何千人もの人々が死亡する原因となった攻撃を続けるイスラエルに対して一方ではボイコットの運動が行われているが、他方、貿易関係は継続していることを強調した。テキル氏は「私たちは『アメリカとイギリスはこの地域に軍艦を派遣している。あなた方はなぜ派遣しないのか』と何度も繰り返し述べた。私たちがこのように述べる時、我らの船舶はそのあたりを航行していたのだ。私たちの船はそこに向かっているが、パレスチナへではない。イスラエルへの支援に向かっているのだ。軍艦ではなく貿易船を派遣しているのだ。私たちの港から毎日、船舶がイスラエルに出航し続けているのだ。この中には火薬や鋼鉄もあるのだ。これらは皆、武器を製造する時に使われる原材料なのだ。」と述べた。
テキル氏のコメントの一部分は以下のようである。
■「解決策は憲法を改正することではない」
昨日、解決策として持ってきたことが今日になってそれ自体が問題となっていることは何十とある。それらのうちの一つが大統領制である。責任を問われることからほど遠い大統領制の理解では、政治的な意味において国には何ももたらさない。だから問題は法律そのものにあるのではなく、法律を守らない人々にある。憲法を変えるのではなく、理解と意識を変えることで解決できる。
■「私たちの船舶はイスラエルに支援のため向かっているそうだ」
私たちは「アメリカとイギリスはこの地域に軍艦を派遣している。あなた方はなぜ派遣しないのか」と何度も繰り返し述べた。私たちがこのように述べる時、我らの船舶はそのあたりを航行していたのだ。私たちの船はそこに向かっているが、パレスチナへではない。イスラエルへの支援に向かっているのだ。軍艦ではなく貿易船を派遣しているのだ。私たちの港から毎日、船舶がイスラエルに出航し続けているのだ。この中には火薬や鋼鉄もあるのだ。これらは皆、武器を製造する時に使われる原材料なのだ。燃料そして食糧も含まれる。あなたが探しているものは全て。トルコはイスラエルへの輸出国として第3位となるほどである。国民はボイコットを行っている。ボイコットを奨励する公的機関もある。これはいい動きである。これらの貿易量を増やし続けているのだ。11月12日付の官報で、この問題でイスラエルを最も援助している企業のひとつに大きな奨励金が与えられた。5億もの奨励金であった。その後、この種の製品の消費をボイコットされることが望まれている。主婦たちが買い物をする時にこれらの製品を買わないために示す繊細さの0.001%でも政府は示して欲しい。
■「何も言えない」
あなた方は生産志向の投資を優先しなければ、効果的なボイコットを行うことはできない。あなた方が資源を消費すれば、30億から50億ドルになるので何も言えないだろう。若者たちに適格な教育の機会を提供し、その努力に見合った報酬が支払われるような雇用の場を作らなければ、若者の心を見逃すことになるだろう。現在、約550万人の若者がLDAの信用・寮機関(KYK)の返済に苦しんでおり、そのうち30万人以上が借金を払えず差し押さえにあっているのだ。8,400万人のわが国では、4,000万人近くが銀行にローンを借りており、一人当たりの平均ローン債務額は5万5,000TLである。
■「5千リラのボーナス」
退職者にはたった5千リラのボーナスを、結婚する若者には15万リラの融資を朗報として提供している。かつて、「失業基金」という名の基金が作られた。その後、失業者よりもむしろ雇用主がこの基金の恩恵を受けていることがわかった。今日「家族・若者基金」の話が持ち上がっている。私たちの希望は、家族制度を強化し、若者たちが少しでも息がつけるようにするための基金が、失業基金と同じようなものにならないことです。
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翻訳者:伊藤颯汰
記事ID:56729