ガザへの食糧搬入停止、飢餓の危機
2023年11月17日付 Cumhuriyet 紙
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)はエジプト国境のラファ検問所からガザ地区へ行われてきた人道支援が、本日は燃料不足や通信障害のため行われないと発表した。
イスラエルが42日間、攻撃を続けるガザ地区では人道危機が発生している。
国連パレスチナ難民救済事業機関によって行われた発表で、「ラファ検問所からは、本日、支援は行われない予定だ。ガザ地区で燃料が不足しているため、通信網が動いていない。この状況で、人道支援搬入車を手配することは不可能な状態になっている。」と述べられた。
国連世界食糧計画(WFP)によって行われた発表では、「ガザ地区では攻撃開始から現在に至るまで必要な食糧貯蓄がたった10%になっており、現在深刻な食糧不足と飢餓に直面している。ほぼすべての人々が食料援助を切実に必要としている。」と述べられた。
発表では、今週初めに燃料不足のため、ガザ地区で稼働していた最後のパン屋も閉業されたことも伝えられ、「燃料不足は、ガザ地区での130のパン屋すべてのパン製造を停めた。ガザの人々の主食であるパンは少し、または全くない。燃料不足は食料支援を含む人道援助物資配布や運営にも影響している。」と述べられた。火曜日にエジプトからガザ地区に入った支援が搬入車の十分な燃料がなかったことにより、避難所の人々に届かなかったと伝えられた。
発表では「10月21日にラファ検問所が開かれてから現在までガザ地区に入っていた1129のトラックのうち447台が食糧を運んでいた。WFPはガザ地区に入るトラックの数が増えていることに喜びを示しているが、残念ながら援助は不十分なままだ。ガザ地区に入る食糧は、人々の1日の必要最低カロリーのたった7%に及ぶにすぎない。国連WFPの提携店舗のうち、営業している店舗はたった25%で、他の店は既に主要な食糧を消費してしまっている状況だということだ。地元の市場は完全に閉業している。」と述べた。
国連WFPシンディ・マケイン事務局長は、「ガザ地区には食べ物や水がどこにもない。必要としているうちのほんの一部が国境から届けられている。冬の到来、安全でなく非常に混雑した避難所、綺麗な水不足のため、市民は飢餓による死の危険に直面している。一つの検問所で現状の食糧需要に応える方法はない。ただ一つの希望は、命を救う食糧がガザ地区に運ばれるよう、人道アクセスのための他の安全な検問所が開かれることだ。」と述べた。
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翻訳者:大屋千寛
記事ID:56735