パレスチナ問題とその緊急解決策に関するイランの主張
2023年11月13日付 Iran 紙
1. イスラーム協力機構の緊急会合が遅ればせながら開催された。パレスチナ危機が発生した当初、我が国の大統領は臨時会合の開催を提案していたが、シオニスト政権の犯罪から5週間が経過してようやくアラブ連盟との合同で開催された。
2. 我が国の大統領は出発時からこの外遊における自らの主要なアプローチを、危機の根源、すなわち占領政権に対するアメリカの支援に焦点を当てることであると位置付けた。「アメリカはシオニスト政権の戦争犯罪マシーンであり、なおかつその燃料である」という重要な一文は、表面的には懸念を示し終戦に関心があると見せかけていたここ数週間のアメリカ側の偽善的な行動に対して述べられたものである。危機の継続の主要な原因を強調することとアメリカの顔から偽善の仮面を取り除くことが、約40カ国の各国首脳が演説を行ったイスラーム協力機構とアラブ連盟の合同会議におけるイラン国民代表者の唯一無二の役割だった。
3. 我が国の大統領の演説におけるもう一つの際立った点は、継続的な解決策、すなわち「各パレスチナ人に一票を」という進歩的な考えに基づくパレスチナ国家の樹立を強調したことだった。この問題が提起された一方で、イスラーム諸国首脳たちの間でさえ、パレスチナ国民の権利強奪の合法化を意味する二国家の樹立という考えが残念なことに広まっている。それは合同会合の最終声明においても、二国家の樹立が一つの解決策として指摘されたほどである。長年の占領の経験は、侵略的占領者にとってこの解決策が全く有効でないことを示しており、「ナイル川からユーフラテス川まで(占領する)」という誤った希望を脳裏に抱き、国連総会と安保理の承認や決議に反してまでも侵略と入植を継続している状況において、これまでに経験し失敗してきたこの考え方[二国家樹立]では、彼らが止まることは決してないのである。
4. 我が国の大統領の演説の他の優れた点は、パレスチナの勇敢な抵抗運動の賞賛と勇者ハマースについての明確な言及であった。残念なことにイスラーム諸国の一部の妥協的な首脳たちですら抵抗組織を制限しようとしている一方で、ライースィー大統領は侵略的な占領者を後退させる唯一の方法としての抵抗について明確に言及し、パレスチナとレバノンにおける抵抗組織を力強く賞賛した。
5. 我が国の大統領は提案と義務に関するセクションにおいて、緊急かつ短期的な解決策として10の解決策を述べ、そのうちの5つは合同会合の最終声明の中にも盛り込まれた。同時に他の提案、とりわけイスラエル軍のテロ組織認定は引き続き議題とするべきであり、メディアを通じた要請や政治的・外交的追求の対象とするべきである。
執筆者:エフサーン・サーレヒー
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翻訳者:MN
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