■レバノン南部の住民はイスラエルの爆撃下でも自らの仕事を続ける
【カフラキラー(レバノン):AFP通信】
レバノン南部に構える小さなファラーフェル屋で、フサイン・ムルタダーさんは数少ない客のためにサンドウィッチを準備している。そのようななかで、イスラエルの無人偵察機が国境付近でほぼ無人となったクファルキラー村上空を旋回する。
髪と髭がもう白くなった60歳のムルタダーさんは小さな店内でファラーフェルの種を入れる前の油を加熱しながら、「数日前ここから200メートル以内に爆弾が落ち、破片が店の前と店の壁に当たったので、私は冷蔵庫の後ろに隠れました」と語った。
オリーブ畑に囲まれた地域にある村で爆撃の轟音がはっきりと聞こえる。大部分の道が荒れ果て、イスラエルのガリラヤ地方に面する一部の地区では、住民が避難したことでゴーストタウンのようになっている。
しかしムルタダーさんは、自身の村に残ること、そして地域を通る救急車を含む少ない車両を前にして店を開き続けることを心に決めている。
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