「鉤爪と剣」作戦地域でトルコ軍6名死亡ー北イラク・北シリア
2023年12月24日付 Hurriyet 紙
殉職した歩兵隊上級軍曹アフメト・アルスラン(25)
国防省は「鉤爪と剣作戦」を行ってる地域でのテロリストらとの交戦で6人の兵士が死亡し、1名が負傷したと発表した。同省からの発表によると、この交戦で16人のテロリストを殺害したという。
国防省からの発表は次のとおり。
「鉤爪と剣作戦」を行ってる地域で、2023年12月23日にわが軍の基地地域に侵入しようとしたテロリストと交戦が発生し、6人の英雄的兵士が死亡し、1名の英雄的兵士が負傷した。この交戦で、現時点では13人のテロリストが殺害された。当該地域では交戦が続いている。特定された標的に対する空爆も続いている。我々に深い悲しみと苦しみをもたらしたこの事件で命を落とした偉大な殉職兵に神のご加護を、また不運に遭遇したご家族、トルコ国軍、国民に対し哀悼と忍耐を、負傷した方に対し一日も早い回復を祈る。」
■イラクとシリアの北部に対し空爆
国防省は、イラクとシリアの北部に対し行われている空爆に関連し、発表をおこなった。国防省は、洞窟、隠れ家、待避所、石油関連施設、倉庫などからなる29か所の標的が破壊されたという。
■殺害されたテロリストの数は16に
国防省の発表によると、殺害されたテロリストの数は13から16に増えた。発表では、「「鉤爪と剣作戦」地域で英雄的兵士を殉職させたテロリストたちに対する作戦は、効果的に続いている。わが軍が同地域で殺害したテロリストの数は16人になった。我々は、殉職兵の血をそのままにはしなかったし、今後もすることはない!」と述べられた。
■殉職兵の家々に悲報届く
◇ヨズガト:歩兵隊上級軍曹のアフメト・アルスラン(25)が殉職したという知らせは、ヨズガト県ソルグン郡の父親の家に届けられた。殉職の知らせを、父親のセダト・アルスランさんと母親のエセンギュル・アルスランさんに、ソログン郡長のイフサン・エムレ・アイドゥン氏と市長のムフタファ・エルクト・エキンジ氏、そして軍関係者が伝達した。殉職兵の家にはトルコ国旗が掲げられた。亡くなった歩兵隊上級軍曹アフメト・アルスランは、既婚で一人の子供いるという。
◇エラズー:歩兵の契約兵士のケマル・アルスラン(22)が殉職した。ギュネイ・ケント地区に住む家族のもとに、悲しみの知らせを、保健関係者に伴われた軍関係者が伝達した。家族の住む家には、トルコ国旗が飾られた。伝達したものだけでなく、エラズー市長のシャーヒン・シェリフオール氏も家族のもとにいき、家族と一緒にいた。
亡くなったアルスランさんのワットサップへの投稿は、見た人たちを感動させた。殉職兵の当該投稿では、6人の殉職兵の名前を一人一人書き、「神よ、あなたへの信仰告白を受け入れてください。祖国があるのは、あなた方のおかげです」と書いている。この投稿ののち、自身も1日後に、祖国のために命を落とした。
殉職の知らせが父親の家に届けられたのち、父親のメフメト・アルスランさんは、SNSで息子を含む6人の殉職兵の名を記し、「息子が命を落とした。父親としてなんと幸せなことか」とのべた。この投稿は見た人々を感動させた。
◇マニサ:アール県に住民登録のある殉職兵エニス・ブダクの、アタチュルク地区にある父イクラム・ブダクさんの家に、ユヌスエムレ郡長のアッティラ・カンタイと同行した関係者により悲報が伝達された。知らせを受けた家族は悲しみに暮れる一方、保健関係者も待機した。殉職兵の家族の家のある通りには、大きなトルコ国旗が掲げられた。殉職の知らせをきいた親族はお悔やみのために家に次々と訪れた。殉職兵エニス・ブダクは独身で、6人の兄弟がおり、母親は2年前に亡くなっていることがわかった。
亡くなった歩兵隊契約兵のエニス・ブダクの、SNSへの最後の投稿は、その英雄的行為を改めて人々に認識させた。ブダクは「勇気の山では恐れの風はふかない、獅子のように生きるもの」とかき、写真を投稿している。
◇チョルム:歩兵隊契約兵セミフ・ユルマズの殉職の知らせは、チョルムで暮らす家族に届けられた。イラクの北部での鉤爪と剣作戦地域の基地地域に潜入しようとしたテロリストとの交戦で、クルクラレリ県ヤフシハン軍に登録のある歩兵隊契約兵セミフ・ユルマズが殉職した。チョルムに暮らす家族のもとを訪れた副県知事のエルドアン・カンユルマズ氏と警察署長のアリフ・ペフリヴァン氏、そして軍関係者は、父ノラマザン・ユルマズさんに息子の殉職の知らせを届けた。ユルマズ一家の近親者や街区住民が集まった殉職兵の家やとおりには、トルコ国旗が掲げられた。殉職兵ユルマズの葬儀は、12月24日日曜日に、故郷であるクルクラーレリで埋葬される。
◇ガズィアンテプ:シャンルウルファ出身の歩兵隊上級軍曹のアブドゥルカーディル・イエムの殉職の知らせは、ガズィアンテプ県シェヒト・カーミル軍のエユプスルタン地区で暮らす家族に届けられた。独身で、7人兄弟の歩兵隊上級軍曹のアブドゥルカーディル・イエムの殉職の知らせを受けた父親のメフメトさんと母親のアイシェさん、そして兄弟や近親者は、涙にくれた。
◇マルディン:イラク北部で続く鉤爪と剣作戦地区にある基地地域に侵入しようとしたテロリストとの交戦で、歩兵隊契約兵のジェブライル。・ドゥンダルが殉職した。殉職の悲しみの知らせは、マルディン県クズルテペ郡に属する山間部のアルクル地区ボユンル農耕地にある父親の家に届けられた。父親の家にはトルコ国旗が掲げられ、殉職兵のマラティヤで暮らす妻のもとにも知らせが届られたことがわかった。殉職兵はマルディンに埋葬されるという。
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翻訳者:トルコ語メディア翻訳班
記事ID:56967