テロ組織ヒズボラの関係者、トルコのイマム・ハティーブ学校で「授業」
2023年12月24日付 Cumhuriyet 紙
テロ組織ヒズボラに思想的に近いことで知られるイスラム学者・マドラサ連合が教育に手をのばしている。ヒズボラ説教師として知られるメフメト・ベシル・ヴァロル師が、ハタイ県レイハンルのモスクでイマーム・ハティプ学校の生徒らに講義を行っていた。
近年、教育分野で諸教団や宗教団体の活動が増加しているなか、特にÇEDESプロジェクト(トルコ政府による教育プロジェクト:「環境に敏感になり、価値観を守る」)を通して学校での宗教活動も勢いを増している。これに関連して、テロ組織ヒズボラに思想・活動内容が近いことで知られるイスラム学者・マドラサ連合も学校での活動を開始していた。
同連合は、元ヒズボラ・イラン責任者のエンヴェル・クルチャルスラン氏が会長を務め、主に南東および東部アナトリア地域で、少女・少年向けの不法マドラサを開校していることで知られる。問題のマドラサ学校で教鞭をとったメフメト・ベシル・ヴァロル師は、国民教育省が管轄するハタイ県レイハンル国際エブ・ウベイデ・アナトリア・イマーム・ハティプ高校の一部の生徒らと、一昨日モスクで一堂に会したと明らかになった。
ジュムフリイェット紙によれば、2000年に警察が政府に提出したヒズボラ報告書のなかでメフメト・ベシル・ヴァロル師は、同組織の「創設指導者フセイン・ヴェリオオール氏が運営する、武装闘争を呼びかける学者部会」運営陣のなかにいた。また、「プロパガンダ活動」に関与し、ヴェリオオール氏の顧問の一人であることが明らかとなったこを問題視している。加えて、ヴァロル師は、元ディヤルバクル警察署長ガファル・オッカン氏暗殺の「指示役」としても知られている。
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翻訳者:原田星来
記事ID:56970