イラン外務大臣は次のように述べた。「米国は辛抱強く絶えず我々に、第一に、我々は戦争の範囲拡大を求めているのではない、第二に、地域における自身の代理グループに対し我々に敵対的な措置を採らないよう忠告せよ、というメッセージを送ってきた」

【ハムシャフリー電子版】イラン・イスラーム共和国のホセイン・アミールアブドッラーヒヤーン外務大臣は本日、ゴムのホウゼイェ・エルミーイェ［聖廟周辺に設けられた複数の宗教学校（マドラサ）全体］教師協会の第13回会議で、あらゆる局面において強力な返答が彼らに与えられ、政府も公式レベルで米国に返答したと述べ、以下のように指摘した。「同時に、我々は戦争の拡大を望んでいないが、あなた方は嘘をついている、戦争の拡大を望まないのであれば、あなた方の基地は昼夜を問わずこれほどの軍需品や武器をガザという限られた地域に向けて使用すべきではない、と我々は何度も彼らに伝えた」

　外交機関の長［外相］は、米国が必死になっていることに言及し、次のように述べた。「今日、ホワイトハウスとその地下8階にある会議室、そしてそこで開催される会議では、これまでイスラエル政権に対してあまりにも後ろ盾となってきたため、イスラエル政権の敗北は米国の敗北と見なされることになる、として内部で意見の対立が起きている。結果としては、ネタニヤフ政権は占領地で敗北することになるのだが」

　アミールアブドッラーヒヤーン外相によれば、米国人は現在この課題に直面しているという。

　外務大臣は続けてこう述べた。「現在の世界で見られる変化の一つは、米国の覇権主義が自らの決定を実行に移す力をもはや持たなくなっているということである。彼らは依然として覇権的な要素を持っているが、それを行使することができない。このことは現在見られる重要な事実だ」

　アミールアブドッラーヒヤーン氏はさらに、「今日、ハマースという非政府運動は16年間にわたり360度包囲されてきたガザ地区に最大3万〜4万人の軍隊を擁し、彼らと交渉を行うところまで来ている」と言い足した。

　同氏は、直近のドーハ訪問とハマース運動の政治局長イスマーイール・ハニーヤ氏との会談について言及し、次のように付け加えた。「水曜日、私はカタールでハニーヤ氏と会い、２〜３時間後に同氏はエジプトに向けて出発した。というのも、我々が捕虜をどのように解放するかじっくりと話し合うべきだと、反対派が主張しているからである」