イスラエル:イスラエルのガザに対する行為が「ジェノサイド」でなくて一体何なのか?

2024年01月14日付 al-Quds al-Arabi 紙
ギデオン・レヴィ氏
ギデオン・レヴィ氏
■イスラエル人作家:これが「ジェノサイド」でないならば、何なのか?

【ナザレ:本紙】

イスラエル人作家ギデオン・レヴィ氏はイスラエルがガザ地区で始めた戦争を批判し続け、イスラエル紙「ハアレツ」のオピニオン面に掲載された記事の中で「これがガザ地区での大量虐殺(ジェノサイド)でないとしたら、何なのか?」と問いかけた。

自国イスラエルによるパレスチナ人の大量虐殺に批判的なスタンスを取る、イスラエルでは数少ない作家の一人である彼は、「今なお続く想像を絶する規模の無差別大量虐殺を何と呼ぶのか?多くの子どもたちが瀕死の状態で病院の床にぐったりと横たわり、年老いた者たちが飢えと渇きに苦しむ状況を何と呼ぶのか?飢えと渇きに直面する負傷したり病気になったりした200万人もの避難民を何と呼ぶか?(オランダ・ハーグの)国際司法裁判所(ICJ)が彼らの悲惨な状況に対して示す法律的解釈(勧告的意見)のどこが重要だというか?」と続けた。

レヴィ氏は、「重要なのは、イスラエル人がパレスチナ人に対して何を犯しているかだ。ICJが南アフリカの訴えを棄却すれば、イスラエルは安堵のため息をつくだろう。訴えが棄却されれば(ICJがジェノサイドでないと言えば)イスラエル人の良心は安らぐだろう」と皮肉たっぷりに締めくくった。

次いで、彼のジャーナリスト仲間アミーラ・ハース氏は、数日前に起きた2人のジャーナリスト、ハムザ・ワーイル・ダハドゥーフ氏とムスタファー・スラヤー氏の殺害を正当化するイスラエル軍報道官の嘘に言及し、「これは、殲滅戦争がこれまでに100人のパレスチナ人ジャーナリストに(壊滅的な)影響を与えたことを思い起こす機会だ。彼ら全員がハマースやジハードに属する『テロリスト』とでもいうのか?」と述べた。


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翻訳者:新粥みずほ
記事ID:57138