現地メディアとオブザーバーからの情報によれば、ヨルダンがシリア南部で行った攻撃で10名が死亡した。
シリアの現地メディアは、ヨルダンがシリア南部に行った空爆で子どもを含む計10名が死亡したと伝えた。今のところヨルダン政府関係者から声明は出ていない。
ヨルダン軍は、先月イランの支援を受ける民兵組織と関係していると疑われる一団がシリア国境から武器と爆発物と共に大量の麻薬を輸送していた際に彼らと衝突し、その後ここ数週間は麻薬の売人に対する攻撃を加速している。
現地メディア組織のシャームFMは、ヨルダンによる空爆で南部スヴェィダ県アルマン村で家屋2軒に被弾し、死者が発生したと明らかにした。
県での動向を追うシリアのニュースポータル、スワイダ24は、ヨルダン国境に近いアルマン居住地域に夜通しで一斉に空爆が行われたと伝えた。
攻撃で5歳の女の子と3歳の男の子を含む民間人10人が死亡したと伝えた同メディア組織は、攻撃がヨルダンによるものと明らかにしなかった。
シリアでの戦争を監視するシリア人権監視団は、ヨルダンがスヴェィダ県で行った攻撃で子ども2人を含む少なくとも9人が死亡したと発表した。
ヨルダンと西側の同盟国は、密輸増加の原因はレバノンを中心にイランの支援を受けるヒズボラとシリア南部の大部分を支配下に置く他の親イラン組織にあるとする。
イランとヒズボラは、この訴えを麻薬製造や密輸への関与を否定する同盟国らがシリアに仕掛けた西側の陰謀だとし、否定している。
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翻訳者:小鉄礼子
記事ID:57162