アヤソフィア・モスクにおいて文化観光省により公表された新ルールが1月15日付で適用された。歴史ある同モスクを文化的目的から訪れようとする外国人観光客の入場料は25ユーロとなった。新ルール適用後初の金曜日には、入場の混雑ぶりが減少した。
アヤソフィア・モスクで文化観光省により公表された新ルールが1月15日付で適用された。モスクに礼拝にやって来る人と文化的目的で訪れる人を区別し、入場の混雑を抑制することを目的に実施したルールにより、外国人観光客がこの歴史的建造物を訪れるのに必要な料金は25ユーロとなった。
観光と礼拝での入場が区別されたことで、新ルール適用の初週にアヤソフィア・モスクで金曜礼拝を行うのに訪れた人々は、並んで待たず快適に入場した。ワクフ総局イスタンブル第一地区のレヴェント・チェティン副局長は、「月曜日から導入されたルールにより、観光にやって来る人と礼拝に訪れる人の入出場を分けた。この方法は、訪問者が非常に計画的に整然とアヤソフィア・モスクを訪れることができるようにする。すべての人が満足できると考えている」と話した。
■「訪問者の混雑を回避するための試み」
レヴェント・チェティン副局長は、アヤソフィア・モスクが観光客に料金を科すようになって最初の金曜礼拝の時間に礼拝にやって来た人々が、並んで待つことなく入場したと強調し、「ユネスコの助言を受けて行われたアヤソフィア・モスク観光客管理計画ルールは、2024年1月15日付で適用された。以前はスルタン・アフメト側の入り口から観光客も礼拝に来る人も受け入れていた。結果として、スルタン・アフメト広場まで列が伸びる原因になっていた。月曜日に導入されたルールによって、観光客と礼拝にやって来る人の入出場を分けている。その結果、モスク内の特定の場所で発生していた混雑を回避する試みとなった。成功したように思える。今日、計画の導入から最初の金曜日を迎えている。すでに、アヤソフィアに礼拝に来る人々の列はない。観光客も、[モスク内の二階に当たる]ギャラリーフロアには[トプカプ宮殿の表敬門前にある]アフメト3世の泉水側の入り口から、つまり別々の入り口から入ることができる。この管理計画は観光客がより計画的に整然とアヤソフィア・モスクを訪れることができるようにするものだ。すべての人が満足すると考えている」と話した。
■「快適に入場」
金曜礼拝を行いにモスクを訪れたエルデム・アドゥヤマンさんは、「アヤソフィアがモスクになったのは本当に素晴らしいことだ。私たちにとって歴史的、精神的な面からとても価値のある場所だからだ。今回の適用はとてもうまくいった。今ではスムーズに中に入って、礼拝を行うことができている。精神的にもいいことだ。ここは大切な人たちが我々に残した場所だからだ。当時困難を経験しながら手に入れた場所である。以前から、ここは極めて混雑していた。特に夏は。だが、今では混んでおらず、スムーズに入ることができている」と話した。
■「混んでいないのは素晴らしい」
金曜礼拝のために[市内の]アヴヂュラルからアヤソフィア・モスクにやって来たエレン・オズデミルさんは、「アヴヂュラルに住んでいます。礼拝のためにここに来ることを考えましたが、混んでいるので中には入れないだろうと思っていました。礼拝の時間もあまり残っていませんでした。ですが、ここに来て見たところ、混雑してはいませんでした。快適に中に入ることができます。満足しました。尽力してくれたすべての人に感謝します。これほど雄大で歴史ある場所で、征服者スルタン・メフメトのような重要な人物が触れた場所で礼拝ができるのは、精神的にとても重要なことです。私は家の近くのモスクで礼拝ができますが、ここで祈ることはとても格別です。混んでいないのは本当に素晴らしいことです」と語った。
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翻訳者:関口ひなた
記事ID:57166